TURN50 セーシェル星域にてその八
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お互いの艦艇が撃たれ炎を出す。しかしその質は違っていた。
「あの、我が軍の損害は」
「ああ、そうだな」
後方に戻って来たフランスにシャルロットが言ってきた。シャルロットも予備戦力として後方に残っていたのだ。
「こっちの方がずっと多いよな」
「そうですね。ビームを出す速さが違うな」
まずはそれがあった。
「それに艦載機とか小魚に結構やられてたからな」
「ビームを撃てる艦艇が多くやられています」
「それもあるな」
「はい、それもあって」
「戦争は数に質にな」
フランスがシャルロットにいつも言っていることだった。
「あと戦術なんだよ」
「その戦術で、ですね」
「艦載機と小魚にやられたよ」
まず大出力のビームを撃つ戦艦と巡洋艦からやられていたのだ。
「ったくよ、これはな」
「こちらに艦載機がない為ですね」
「もっと真面目に空母とか開発すべきだったな」
今更だがそれでも歯噛みして言うフランスだった。
「ドクツとか空母がなかったからな」
「エイリスにはありますが」
「あそこは艦載機がしょぼいからな」
エイリスは空母は持っているが艦載機の質がかなり悪い、そうしたことも見てオフランスは空母も艦載機もこれといって開発してこなかったのだ。
「気を抜いていたな」
「マジノ線に力を入れていましたが」
「それに集中し過ぎてたな」
「それがミスでしたね」
「そうだな、とにかくな」
ここでまた言うフランスだった。ビームの応酬も完全に太平洋軍有利だった。
オフランス軍の前線はまだ崩れていない。しかしそれでもだった。
「このままじゃまずいからな」
「後はですね」
「鉄鋼弾だよ」
ミサイル、その後だった。
「噂じゃ日本軍の鉄鋼弾の威力はかなりのものらしいからな」
「その様ですね」
丁度今二人の目の前で一隻の戦艦が敵の攻撃を受けた。直撃だった。
「戦艦リシュリュー大破!」
すぐに報告があがる、
「航行不能に陥りました!」
「ちr、リシュリューがやられたかよ」
フランスはそれを聞いて無意識のうちに舌打ちした。
「これはまずいな」
「あの、しかもです」
シャルロットが言うとその瞬間に今度はビジーが乗る戦艦ルイ十四世が攻撃を受けた。既にビーム攻撃は終わりミサイルの応酬に移っていた。
オフランス軍にミサイル攻撃が可能な艦艇は少ない。太平洋軍の一方的な攻撃になっていた。
そこでルイ十四世が攻撃を受けたのだ。複数のミサイルが蛇の様に上下左右から迫りそうしてだった。
ルイ十四世は集中攻撃を受けて動きを止めた。それでだった。
「申し訳ありません、これでは」
「ああ、指揮も無理だよな」
フランスが苦い顔のビジーに応える。
「それじゃあな」
「前線の指揮は」
「俺が行く
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