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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第76話 魔女現る。
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 でもクローゼはわたしの大切な友達だし、アネラスもわたしにくっ付いてくるのは嫌だけどリィンが慕ってるしいいかなって思ったから。


「今は色々あってそんな余裕はないと思うからこの件が終わったらゆっくり考えてみて。もし気が変わったのなら教えて、力になるから」
「……分かりました。私も考えてみますね」
「うん、私もしっかり考えてみるよ」


 わたしはそう言って二人との会話を終えた。


「ごめんね、ラウラ。勝手に話を進めて」
「別にいいさ。ただ今後はリィンがむやみに女子を落とさないようにしっかり監視していないといけないな」
「そうだね。リィンも団長と同じで無自覚に女の子を口説きすぎだからわたし達がしっかりしておかないとね」


 リィンにも困ったものだよ、まあ好きになっちゃったんだから仕方ないよね。わたしとラウラは同じことを思ったのか二人で笑みを浮かべた。


―――――――――

――――――

―――


 その後ヴォルフ砦に着いたわたし達は兵士の人たちに地震について聞いて回った、すると黒いスーツとサングラスをかけた怪しい男を見かけたと情報を得たのでキリカに報告するべくギルドに戻った。


「ただいま……」


 わたしがギルドに入るとリィンが知らない女の子に抱き着かれている光景が目に入った。それを見たわたしとラウラの目から光が消えた。


「ねえリィン」
「フ、フィー!?ラウラ!?か、帰ってたのか……」
「うん、ただいま。それでその眼鏡をかけた三つ編みの女の子は誰なの?」
「答えてもらおうか」


 わたしとラウラはリィンに武器を突き付けて冷たい声でそう話す。


「お、俺も分からないんだ!この子がギルドにいて俺がリィンだって話すと急に抱き着いてきて……!君も離れてくれないか!なぁ!?」
「リィンさん、会いたかったです……!」
「ちょ……」


 三つ編みの女の子はより強くリィンに抱き着いた。ラウラより大きなおっぱいがこれでもかとリィンの胸板に押し付けられてムニュッと形を変えた。


「どう見ても感動の再会だよね?わたし達に嘘をつくの、リィン?」
「そなたの手の速さはもう諦めていたがせめて隠し事はしないでほしいぞ、リィン?」
「本当に今日初めて会ったんだって!まったく覚えが無いんだ!」


 等々引き金に手をかけたわたしを見てリィンが焦ってそう叫んだ。


「ねえオリビエ、これってどういう状況なの?」
「それが僕達にもさっぱりなんだ。ギルドに戻ってきたらあの女の子がいて「リィンさんはいますか?」って聞いてきたんだよ。リィン君が自分だと答えたら急に泣き出して彼に抱き着いたのさ。いやぁリィン君は本当に面白いねぇ」
「フン、馬鹿馬鹿しい。
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