第六百九十四話 連合から見たエウロパの食事その八
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「ミルクティーでもね」
「エウロパのだと」
「私達は連合のを飲むから」
だからだというのだ。
「それでね」
「いいんだね」
「ええ」
こう兄に答えた。
「私はね」
「そうだね、同じミルクティーでもね」
ベンも頷いて言った。
「お茶の葉もお水もね」
「ミルクもよね」
「使うセットもだよ」
ティーセットもというのだ。
「全部ね」
「連合のものよね」
「だったらね」
「連合の紅茶よね」
「そうなるよ」
「同じミルクティーでも」
「あの人が飲んでるのはね」
ギルフォード、彼がというのだ。
「何といってもね」
「エウロパのミルクティーね」
「もうこのことはね」
「お茶の葉もお水もミルクもで」
「ティーセットまでね」
「全部エウロパのものだから」
「僕達が飲んでるのとは全く違うよ」
こうルーシーに話した。
「何といってもね」
「そうよね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「同じミルクティーを飲んでも」
「気にすることはないわね」
「全くね、そんなこと言ったらね」
エウロパの総統が飲んでいるから飲むことはしない、そうしたことを言っているとというのである。
「何もね」
「飲めないわね」
「食べることだってね」
「出来ないわね」
「あの人がお水を飲んで」
「お水を飲めないとかね」
「そんなこと言ったら」
それこそというのだ。
「本当にだよ」
「何も出来ないわね」
「そうだからね」
そうなるからだというのだ。
「もうだよ」
「言えないわね」
「こんなことはね」
「そうよね」
「それにね」
ベンはさらに話した。
「連合のミルクティーってあっちのとはね」
「エウロパのものとはなの」
「また違うそうだよ」
「お茶の葉やお水の問題でなくて」
「何か煎れ方も違っていて」
「そうなの」
「それでやけにね」
連合のミルクティーはというのだ。
「甘いそうだよ」
「そうなの」
「だからね」
それでというのだ。
「そうしたことはね」
「気にしないでいいのね」
「これ向こう出身でこっちに赴任したカトリックの司教さんが言っていたらしいよ」
「ああ、カトリックの人はね」
トブはそれはと応えた。
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