第七十三話 海と木の間でその六
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「どうしようもないわね」
「そうよね」
一華もそれはと頷いた。
「何も見てないしね」
「見ようとしてなくて」
「勉強もしてないから」
「それでね」
「同じことばかり言うのよね」
「成長もしないで」
「間違ってるならね」
自分の考えや見方がだ。
「勉強して」
「それでわかるけれど」
「何処がどう正しいか」
「全く勉強しないとね」
「わからないのよね」
「これがね」
「そうした人がね」
こう言うのだった。
「本物のね」
「馬鹿ね」
留奈が言ってきた。
「間違ったまま全く成長も何もしない」
「それで間違えたままの人がね」
「馬鹿なのよ」
「付ける薬のない人ね」
「今の日本を見たら」
そうすればというのだ。
「徴兵制復活とかね」
「絶対にないってわかるわね」
「戦前の日本もちゃんと知ってね」
「その時の徴兵制もね」
「そうすればね」
「戦後の日本で徴兵制とかね」
「起こる筈がなかった」
絶対にというのだ。
「そうだったってね」
「けれどそう言ってもそれでご飯食べられたって」
「日本の先生ってね」
「馬鹿しかいないってことね」
「そうよね」
それが例え国立大学の教授でもだ、東大法学部の教授だった坂本義和なぞ日本が経済侵略をしていると言っていた。
「まあそんな人達って北朝鮮大好きなのよね」
「ソ連とかね」
「どっちも徴兵制なのに」
「そうした国はいいってね」
「訳わからないわよね」
「北朝鮮が好きなら」
国民皆兵制と言っていいこの国がというのだ。
「もうね」
「徴兵制大歓迎よね」
「そうなる筈よね」
「けれど自衛隊は大嫌いで」
「昔の日本軍も大嫌い」
「それで徴兵制反対」
「どういう頭してるのかしらね」
そうしたことを言う者達はというのだ。
「一体ね」
「自分達の矛盾に気付かないのかしら」
「もう北朝鮮の軍隊なんて」
人民軍と称している彼等はというと。
「食べるものはない」
「軍服恰好悪い」
「装備は旧式」
「それで将軍様の軍隊」
「最悪じゃない」
それこそというのだ。
「何処がいいのか」
「昔の日本軍天皇の軍隊とか言うけれど」
「あの将軍様と陛下比べたらね」
「これも相当な馬鹿でもないとわかるし」
「それで半世紀以上変わらないって」
「私の親戚であって欲しくないわ」
「お祖父ちゃんお祖母ちゃんだったら最悪よ」
直接の親ならというのだ。
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