第七十三話 海と木の間でその三
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「もうね」
「そっちでもなのね」
「生きていけるわよ」
「やっぱりそうなのね」
「そう思うわ」
富美子に考える顔で答えた。
「それで自衛隊は世界一お掃除する軍隊みたいよ」
「そうなのね」
「正確に言うと軍隊じゃないけれど」
「まあそう言っていいわね」
理虹が言ってきた。
「実際のところ」
「そうよね」
一華もそれはと応えた。
「やっぱり」
「他の国じゃ普通に軍隊って言われてるみたいだし」
「そうじゃないって言っていてもね」
その実はというのだ。
「やっぱりね」
「自衛隊って軍隊よね」
「そうよね」
「それでその自衛隊は」
「世界一お掃除する軍隊みたいよ」
このことを理虹にも話した。
「服装だってね」
「ちゃんとしていて」
「アイロンかけて」
これは制服も作業服もだ。
「埃取ってね」
「お洗濯もして」
「靴だって磨いて」
「それもピカピカに」
「ベッドだってね」
隊舎のこちらもというのだ。
「いつもね」
「きちんとしてる」
「そうしたね」
「身だしなみきちんとした軍隊ね」
「もうアメリカ軍よりも」
世界最強と言われる彼等以上にというのだ。
「そうしたところはね」
「きちんとしてるのね」
「そうした軍隊らしいわ」
「それあれよね」
理虹はここまで聞いて言った。
「他の国の子達が」
「皆言う位のね」
そこまでのというのだ。
「事実みたいよ」
「そうなのね」
「結構他の国だと皆軍隊知ってるしね」
「みたいね、日本以上に」
「徴兵制ある国だって多いし」
韓国が有名だが欧州でもフランスやスウェーデンがそうである、あるオペラ歌手はフランスとイタリアの国籍を持っていて両方の兵役に就いた。
「だからね」
「よく知ってるのね」
「日本以上にね」
「徴兵制ね」
留奈はこの話を聞いてこう言った。
「何か日本でも復活するとか」
「騒ぐ人いるわよね」
「なる筈ないでしょ」
一言でだ、留奈は否定した。
「そんなの」
「今時ね」
「北朝鮮じゃないんだから」
「あそこは無茶苦茶だからね」
そうした国だからだというのだ。
「もう国民皆兵なのよね」
「先軍政治でね」
「けれど自衛隊ってね」
北朝鮮に対して話が国はというのだ。
「専門職の人達で」
「徴兵制の人が来るよりね」
「そうした人って二年や三年で辞めるから」
「残らないからね」
「そうした人達よりも」
「志願制でね」
この制度で来てもらってとだ、留奈は一華に話した。
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