第七十三話 海と木の間でその二
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「ギリシアの」
「何か神様がいるみたいな」
「神々しい場所よね」
「奇麗過ぎて」
それでというのだ。
「講堂には見えないわよね」
「とてもね」
「校舎もいいけれど」
留奈も見つつ言った。
「あの講堂もね」
「いいわね」
「芸術的よね」
「本当に神殿みたいで」
「古代ギリシアみたいな」
「そんな風でね」
「物凄くお掃除もされてて」
かな恵は足下も見つつ言った。
「そうした意味でも奇麗だしね」
「ここだって奇麗だしね」
一華は足元も見て言った。
「まさに落ち葉一つない」
「そんな風よね」
「実際お掃除滅茶苦茶厳しいらしいしね」
「幹部候補生学校ってね」
海上自衛隊のというのだ。
「まさに埃一つない」
「そこまでお掃除するから」
「そうした意味でも奇麗なのよね」
「ここはね」
「もうあれね」
富美子は率直な口調で言った。
「ここまで奇麗だと清掃業でもね」
「やっていけるでしょうね」
「自衛官でなくなっても」
例えこの仕事を辞めてもというのだ。
「お掃除の方でね」
「食べていけるわね」
「こっちのお仕事も」
即ち清掃業もというのだ。
「あるしね」
「しかも結構多いらしいしね」
「お仕事の量が」
「スーパーとかでも」
一華はこうした店の話をした。
「閉店したら」
「清掃業の人がなのね」
「来て月一の割合で」
それでというのだ。
「徹底的にね」
「お店の中お掃除するの」
「普段からお掃除はしてるけれど」
店員の人達がだ。
「そうした割合でね」
「徹底的になのね」
「大掃除をね」
「してるのね」
「そうしたお仕事もあるし」
一華は富美子に話した。
「清掃業ってね」
「結構お仕事多いのね」
「よくある駅のトイレ掃除だってね」
「ビルとかの」
「それだってね」
こういった仕事もというのだ、掃除のおばちゃんと言うがこうした仕事は世の中に絶対に必要なものの一つであるのだ。
「あるから」
「清掃業ってね」
「お仕事多いしお給料もね」
「悪くないの」
「会社によるみたいだけれど」
採用する、というのだ。
「結構ね」
「いいのね」
「そうみたいよ」
「じゃあ実際に」
「ここまで奇麗にする人達だと」
今も落ち葉一つないグラウンドを見つつ話した。
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