暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第148話:異国の地にて
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「わ〜ぉ、空中戦艦とはロマンがあるな」
「んな暢気な事言ってる場合か?」

 思わず感嘆する颯人を奏が小突く。

 そこに3機のヘリが飛来した。内1機の操縦席にはマリアが乗り操縦桿を握っている。

『あなた達ッ! グズグズしないで、追うわよッ!』

 装者達を乗せ、空中戦艦へと接近するヘリの編隊。だが彼女らが乗ったのはただの輸送ヘリであり、武装の類は皆無。そもそも今は頭上を取られているのだから、優位は政府軍の空中戦艦にあった。

「フッ、ヘリかッ! ならば直上からの攻撃は凌げまいッ!」

 上空の空中戦艦はヘリの編隊に向けて無数の燃料タンクの様な爆弾を落とし、空中で起爆させた。その爆発の威力は凄まじく、3機のヘリが丸ごと炎に包まれた。

「やったぜ、狂い咲きッ!!」

 爆発によりヘリと共に装者と魔法使いが纏めて始末できたと歓喜の声を上げる隊長であったが、レーダーを見るとヘリの反応が消えていない事に気付く。

「あんッ!?」

 何が起こったのかとモニターを注視していると、彼らが爆発からヘリを守った絡繰りが分かった。

 ヘリよりも上にハリケーンスタイルの颯人とライドスクレイパーに乗った透、そしてそれに相乗りするクリスの姿があったのだ。
 落下してきた爆弾は、機動力に優れる颯人と透により先んじて迎撃されていた。

「魔法使いが迎え撃ったかッ!? なら、非常識には非常識だッ!!」

 爆弾がダメだとなると、もうミサイルしか頼れない。次々とミサイルラックが開き、次々と飛び立つミサイルが3機のヘリに接近する。
 迫るミサイルを、颯人とクリス、透が迎え撃つ。ヘリ以上の機動力を持つ颯人と透が縦横無尽に空中を駆け回り、制圧力に優れるクリスの弾幕がミサイルを打ち落とす。頼れる空中戦力のお陰で、ヘリは着実に空中戦艦に近付けていた。

「くそ、来るんじゃないッ!?」

 これ以上ヘリに接近されては不味いと、対空砲も用いてヘリを打ち落とそうとする。だが船体下部に搭載された砲塔には、ヘリのローター上部に設けられた足場に立つ奏の槍が次々と突き刺さり砲撃する前に無力化されていった。

[ STARDUST∞FOTON]
「今だッ! 翼、響……!」
「分かった!」
「行きますッ!!」

 対空砲火の心配がない今がチャンス。翼と響は飛来するミサイルを足場代わりに、空中に躍り出て船体に肉薄する。

 その後方では2人が足場にしたミサイルが次々とヘリに襲い掛かろうとしている。幾ら優秀な直掩が居るからと言っても、これ以上の接近はリスクが伴う。奏が乗っているヘリを残して2機が後退していく。

 ミサイルはその後退していくヘリにも向かって行く。気付いた颯人がミサイルの後を追い撃ち落としていくが、一発が颯人の追
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