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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第148話:異国の地にて
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バルベルデ共和国…………南米に存在する小国であり、軍事政権国家である。
常に情勢不安定であり、独裁政治により国民は過酷な暮らしを強いられ、現政権への不満から反政府組織が結成され散発的な内乱を繰り返していた。
その小国にあるジャングルの中を、ウィザードに変身した颯人がマシンウィンガーで走り抜けていた。
「奏、見えるか?」
「まだ何も……いや待て、出たぞ! アルカノイズだ!」
颯人の後ろにはシンフォギアを纏った奏が乗っており、バイクの運転に集中している彼に代わり前方を始め周囲を警戒している。その彼女の目が、地面に仕掛けられた装置から射出されたアルカノイズを捉えた。
これが彼らS.O.N.G.が介入する要因である。ただの人間同士の小競り合いであればともかく、異端技術が用いられているのであればそれは装者と魔法使いの仕事。バルベルデの政府軍自体はモラルも練度も低い、幼稚な愚連隊でしかない。しかしそんな彼らでも、異端技術を用いれば忽ち世界を震撼させるほどの脅威となった。
第二、第三のフロンティア事変の様な事態に発展する事を防ぐ為にも、国連並びにS.O.N.G.の介入は不可欠だったのだ。
前方に出現した多数のアルカノイズ。その群れの中に、颯人を追い越してバイクに乗った翼が突撃した。
「先駆けは私がッ!」
「任せた、翼ッ!」
アクセルを噴かせ、一気に加速する翼のバイク。その車体は翼のシンフォギアから展開された刃に包まれており、車体自体を刃としてアルカノイズを切り裂きながら突っ走った。
翼の突撃により、アルカノイズの防衛ラインに穴が開いた。颯人はその穴に潜り込む。
「さ〜て、開幕だ!」
颯人は車体を回転させながら、片手に持ったガンモードのウィザーソードガンの引き金を引く。放たれた銃弾は、周囲のアルカノイズを次々と撃ち抜き倒していった。
その回転する車体から奏が飛び降りると、勢いを利用して大きく跳躍。その先には翼のバイクがあり、彼女はそれも足場にして飛び石の様に更に遠くまで跳躍。
目指す先にあるのは、この地に配置された無数の対空砲であった。
「コイツでぇッ!!」
[ STARLIGHT∞SLASH]
幾筋もの光の刃が飛び、対空砲を切り裂き無力化していく。
シンフォギアの威力を前に、慄くバルベルデの政府軍。その中の1人が、自分達の頭上を通り過ぎる何かに気付いた。彼が上を見上げると、空に何かが浮かんでいる。
「?…………!? 敵だッ!? 上にもいるぞッ!!」
空に浮いているものは大きな凧であった。慎次が操る巨大な凧。その凧には、黒いスーツ姿の慎次だけでなく響とクリスも掴まり一緒に空から近付いてくる。
慌てて上空の3人を迎撃しようとする
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