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ドリトル先生と山椒魚
第六幕その六

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「教育、学問にも熱心でね」
「この学園を創設されて」
「そこに動物園等ももうけて」
「その時にだね」
「そう言われたんだね」
「そうなんだ、稀少な生きものはね」
 是非にというのです。
「学園全体でだよ」
「その力を合わせて」
「そうしてよね」
「飼育して保護する」
「研究も行って」
「そう言われて今もね」
 この時代もというのです。
「それを続けているんだ」
「成程ね」
「そうなんだね」
「それでそうしているのね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「ずっとね」
「いいことだね」
「飼育員の人達も頑張ってるけれど」
「一つの生きものの保護って凄く大事だし」
「時としてとんでもなく大変だから」
「学園全体でそれにあたる」
「それはいいことだね」
 先生は皆に言いました。
「学園全体で責任を以て行うことはね」
「全くだね」
「そうしてヒヤンさんやニホンオオカミさん達も保護してるし」
「コアラさんやパンダさんもだし」
「凄くいいことだよ」
「どんな生きものも命があるから」
 だからだというのです。
「それを忘れたらいけないよ」
「全くだね」
「だから守っていくね」
「この学園全体で」
「保護している生きもの達を」
「そうしているよ、そういえばね」
 ここで先生はこうも言いました。
「オオサンショウウオは日本の川にいるけれど」
「奇麗な川にね」
「標高の高い清流に」
「それは僕達も知ってるよ」
「先生と一緒に勉強したわ」
「昔は獺もいたね」
 この生きもののお話もするのでした。
「愛媛県に行った時にお話したね」
「そうそう、日本に移住してきたね」
「あの獺さん達ね」
「どんどん日本に広まっていってるわね」
「また日本に獺がいる様になったけれど」
 何か、でした。
 先生は言いたげでした、皆もそのことに気付いて先生に尋ねました。
「あれっ、何かあるの先生」
「そんな感じだけれど」
「よかったら教えて」
「そうしてくれるかしら」
「日本で獺は一旦絶滅したと言われているね」
 先生は皆に微笑んでお話しました。
「そうだね」
「残念なことにね」
「乱獲と開発のせいでね」
「数が減って棲み処もなくなって」
「そうなったんだよね」
「それが最近発見されているんだ」
 日本に元からいた獺達がというのです。
「これがね」
「えっ、そうなんだ」
「確かニホンカワウソさんだよね」
「あの獺さんがまだいたんだ」
「絶滅したんじゃって言われていたのに」
「そうみたいだよ、若しいるのなら」
 今もというのです。
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