第六幕その三
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トラクターに乗って田を耕して稲を植えています、ですが。
恵梨香はその状況を見て言いました。
「何かね」
「どうしたのかな」
「いえ、牛さんやお馬さんの声が聞こえるのに」
遠くから実際に聞こえるのでジャックに言いました。
「ここにはね」
「ああ、いないね」
ジャックも言いました。
「そういえば」
「トラクターを使っているけれど」
「牧場もあるのよ」
オズマがどうしてか言ってきました。
「そこによ」
「牛さんやお馬さんがいるんですか」
「そうなのよ」
「じゃあ牧場にもですか」
「行きましょう」
「わかりました」
「牧場まであると尚更ですね」
ナターシャが言ってきました。
「生きものが沢山いますね」
「この水田にも一杯いますし」
ジョージも言います。
「そして牧場もあるなら」
「尚更ですね」
神宝も水田を見ています、本当に生きもの達が沢山います。
「大勢の生きもの達がいますね」
「そちらも楽しみですね」
カルロスは牛や馬の鳴き声がする方も見ています。
「牧場に行く時も」
「そちらも見回るから」
オズマは五人にこうお話しました。
「楽しみにしていてね」
「わかりました」
「そうします」
「牧場に行く時も」
「そちらの生きものに会う時も」
「そうします」
「是非ね、それとね」
オズマはさらに言いました。
「今日はあぜ道で食べましょう」
「お昼はですね」
「水田と水田の間で」
「そこに腰を下ろして」
「そうしてですね」
「皆で食べるんですね」
「そうしましょう、水田とそこにいる生きもの達に囲まれて」
そうしてというのです。
「あぜ道の草と日差しも楽しんでね」
「食べるんですね」
「お昼ご飯を」
「今日のお昼はそうするんですね」
「何か凄く美味しそうですね」
「ピクニックみたいですね」
「そう、ピクニックと同じよ」
今日のお昼はといううのです。
「だから楽しみにしていてね」
「わかりました」
「そうさせてもらいます」
「実際に凄く美味しそうですね」
「今日のお昼も」
「今もそうで」
「そうよ、楽しみにしていましょう」
こうお話してでした。
皆あぜ道を歩いて水田を見回りました、水田の中はとても明るくのどかでそれでいて賑やかなものでした。
皆お昼になるとオズマの言った通りにお昼となりましたが。
お昼は日本のお弁当でした、お握りに野菜の佃煮、鶏肉の唐揚げにお漬けものに筍や昆布を煮たものにです。
お味噌汁にお茶にデザートのおはぎがあります、恵梨香はそのお弁当を見て満面の笑顔になりました。
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