1st Episode 白銀の断罪者
法より生まれ出づる存在
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聖王教会の一室
そこに八神 はやて、クロノ・ハラオウン、カリム・グラシア、ヴェロッサ・アコース、シャッハ・ヌエラの5人が険しい顔でそこに居た
「あのシグナムでさえ抜かれる程の実力か…………」
と呟くクロノ
ここに居る者でシグナムの実力を知らない者は誰一人居ない
故にその呟きがどれほどの意味を持つのかを理解している
「僕はてっきりただ人を真っ二つにするのが上手い、もしくは何らかの方法で真っ二つにしているんだと思っていたんだけどね…………」
ヴェロッサも軽い言い方をしてはいるが表情が苦笑いで居る
「シグナムを抜くんや、それだけの実力を持ってるってことやね…」
はやてが真剣な声音で言う
「それだけの実力なら中途半端な実力の護衛を付けた程度では止められませんね」
「そやね、少なくともシグナム位の実力を持ってないととてもじゃないけど相手にならんわ」
シャッハの言葉に答えるはやて
「それだけならいいのだけど…」
と言ってモニターを出すカリム
そこには
『【断罪者】によってまた明かされる管理局の汚職!』
『【断罪者】は人々の味方か!?』
などと書かれたテロップとそれを話し合う出演者による番組などが映されていた
「最近では管理局への信頼は無くなり【断罪者】を崇めるような者たちも居ると聞く…」
「まぁ、民衆からすれば【断罪者】は勧善懲悪のヒーローに見えるからね。例えやっている事が人殺しであっても」
「だからといって許されるわけじゃありません!」
クロノとヴェロッサの話をシャッハが大きな声をあげて止める
「今までの情報を見る限り確かに彼が殺してきたのは許されざる事をやっている方々でしょう。ですがそれを裁くための法でしょう!法で裁くべき相手を個人が裁くなど間違っています!」
「確かにそうだよシャッハ。でも法で裁けない、裁いたとしても数年で出て反省の色が見られない、もしくは出たあとにまた犯罪を犯す、そういう相手がいるんだ。だから彼の様な存在が生まれる。彼はある意味で法が生んだ存在だ」
「ですが!」
「そこまで」
揉める二人を見かねたカリムが止めに入る
「揉める為に話し合うわけじゃないの。二人共分かっているでしょう?」
「…………すいません」
「…僕も冷静じゃなかった、ごめん」
「ではクロノ提督、聖王教会側からも騎士に巡回させるという方向性でよろしいでしょうか?」
これ以上話を続けるのは危険と判断したのか話し合いを終わらせる様な発言をするカリム
「ええ、そうしてくれると助かります、騎士カリム」
その考えはクロノも同じだったのか話を進めてゆく
「早速今日より行えるように手配させま
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