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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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次の土曜日、ななのちゃんが来ていて、僕が帰ると直ぐに駆け寄って来て
「ずいぶん お母さんと仲良くしてたみたいね! 寄り添っちゃってサー」
「あぁ この前か お母さんもだいぶ飲んだみたいだったからなぁー」やっぱり、あの時、不機嫌だったんだと・・。
「あの後 シュウ シュウ とか言っちゃってー 大変だったんだからぁー なんで シュウって呼び捨てなのよー」
「それはー 成り行き上な」
「成り行きで 抱き合ったりするのぉー? 不潔なことしてない?」
「なんも 抱き合ったりなんかしてないよ ただ ルリさん・・・お母さんが崩れそうだったから、支えていただけだよ」
「ルリ?・・・ふ〜ん 私はね・・・ シュウが他の女の人と飲みに行くんだったら お母さんとなら良いかぁーって 思って・・ 私は行けないしー なのにサー お母さんもふしだらよね 嫌よー」と、又、いつものようにまつ毛が濡れ出していた。
「なぁ ななの なんにも ふしだらなこともしてないよ ただ ちょっと飲みすぎたけど・・ ななのが思ってるようなことはなんにも無いよ 安心して 僕とお母さんとなんて そんな訳ないじゃぁないか」
「だって さっき ルリって・・」
「それは まぁ だって 僕が、お母さんって呼ぶのもおかしいだろう?」
「うーん だけどー 本当に なんにも無いのー?」
「うん 誓う ななのが嫉妬深いのって 知ってるから そんな風にはならないよ」
「私って 嫉妬深い?」
「あぁ 時たま むきになって 涙で訴えてくる」
「わずらわしい?」
「いいや 可愛いよ」
「わぁーい じゃぁ 張り切ってご飯作るネ 今日はオムレツとマカロニサラダ」と、直ぐに笑顔になって髪の毛を掻きあげるようにして、流しに向かっていた。
どうも、僕は、このしぐさと笑顔に弱いようなのだ。
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