第八十三部第四章 戦線崩壊その三十四
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「そうする」
「この場で、ですね」
「お食事を摂られますね」
「そうされますね」
「司令官だけが違うなぞだ」
それこそというのだ。
「あってはならないからな」
「左様ですね」
「それではですね」
「この度はですね」
「ここで召し上がられ」
「指揮を続けられますね」
「食事は必ず摂らねばならないが」
それでもというのだ。
「戦闘中だからな」
「各自の持ち場を離れない」
「食堂ではですね」
「そこでは食事を摂らない」
「これまで通りにしますね」
「そうだ、では食事も摂ろう」
こう言ってだった。
ラーグワートは総攻撃を命じつつも将兵達には食事を摂らせた。そしてそれはアッディーンも同じだった。
昼食の時間になるとこう言った。
「今より各自だ」
「食事ですね」
「それを摂る」
「その許可を出されますか」
「そうだ、戦闘中だが」
それでもというのだ。
「食事を摂らないとな」
「力が出ないですから」
「その為ですね」
「ここは、ですね」
「食事を摂らせますね」
「レーションだが」
アッディーンもこう言った。
「それでもだ」
「将兵達に食事を摂らせ」
「そうして戦闘を続けさせますね」
「その様にしますね」
「食事を摂ることも戦争だ」
その中の一つだというのだ。
「だからだ」
「それ故に」
「ここは、ですね」
「食べてもらい」
「そして、ですね」
「戦闘を続けてもらう、しかしだ」
ここでだ、アッディーンはこうも言った。
「食事は迅速かつ持ち場からはだ」
「決してですね」
「離れない」
「そのことは絶対ですね」
「何があろうとも」
「そうだ」
まさにというのだ。
「食事を摂らずして戦えないが」
「戦闘中なので」
「だからですね」
「それぞれの持ち場を離れず」
「そしてですね」
「そのうえで」
「レーションを急いでだ」
そのうえでというのだ。
「食べてもらう」
「そうしてもらいますね」
「今は」
「そしてそれからですね」
「食べた後は」
「持ち場を離れていないからだ」
このことから言うのだった。
「それでだ」
「そのままですね」
「戦闘を続けてもらいますね」
「むしろ食事中でも」
「そうしてもらいますね」
「そうしてもらう、やはりだ」
何といってもというのだ。
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