血盟騎士団:特務支援遊撃隊
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
………誤解が無いように言っておくがワジと俺はそんな関係じゃない。そんなのは願い下げだ。こちとらそんなアブノーマルな趣味は無い。どこぞの残念でナルシストな帝国皇子見たいに両性愛者でも無論無い。至ってノーマルだ。だからと言って「女が好きだぁああ!!」等と叫ぶほどでもないが。ともかく大事な事なのでもう一回言おう。俺はノーマルだ。両性愛者でも同性愛者@でも同性愛者Aでも同性愛者Bでもない。至って健全だ。
「そこまで力説されると返って怪しく感じますよね、三回も同性愛者って言うところとか」
「おいリーシャ、テメェ何を言い出すかと思えばそんな馬鹿げた事を」
「私にそんな口を聞くって事は書類終わったってことですよね?」
「心の底からすみません」……駄目だリーシャは強すぎる。
そんな漫才をしている間にも席を立った者は一人もいなかったという。勉強が嫌いな高校生張りの遅さであると言えよう。
「作業遅くたって良いじゃない。人間だもの」
「み○をか」
結局なんだかんだでワジはちゃんと手伝ってくれた為それからの作業はテキパキと進んだ。普通にやるなら最初っから普通にやってくれりゃあ良いのに……それを特務支援遊撃隊員に求めるのも酷な話か。ボスだってこの上限の四十八人に満たない三十人のメンバーだけで「ヒーハー!」とか叫んで挑むような連中だ。中でも幹部連中はロイドを除いて皆頭の螺子がずれている様にしか思えない。特にワジは善良に見えて嘗ての犯罪者ギルド『テスタメンツ』のリーダーで有ったりもすることからそのずれ方は半端ではない……ずれていると言うよりもからかい方が問題なのか。
「『テスタメンツ』……懐かしいね。アッパスは元気にやってるかな?」
「元気にやってるだろあのおっさんなら。中層プレイヤーとは言え素手でプレイヤー折檻き倒せる人だぜ?」サングラスをかけたハゲで長身でガングロのワジの副官だった男を思い浮かべながら俺はそう言った。
本来なら潰れたら、その構成員は軍で面倒を見られることになる犯罪者ギルドだがワジの『テスタメンツ』はその例に当てはまらなかった。
と言うのも軍が拘束するにはワジを初めとした『テスタメンツ』のメンバーは余りに人々から支持されすぎていたのだ。いわゆる義賊の様な存在だったのである。かの『笑う棺桶』の様な殺人プレイヤーや、横柄な軍の連中から一般のプレイヤーを守り攻略組の中で自分の実力を鼻にかけているような連中からレアアイテムを掻っ攫い格安で売りさばく……妙な人気も出る訳だ。
オマケにワジや話にだけ出てきたアッパスと言う男の強さは半端ではなく、ワジに至っては犯罪者プレイヤーなのに攻略組と同じく渾名がつけられている程だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ