第一話 訪問~朝
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ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ…
「ん…うるさぃ」
手探りで目覚まし時計を探し、止める。
さぁ、今は何時だ??いつも6:30にセットしてるけど…7：00くらいにやっと起きるんだよね…
目をこすりながら、時計を見る。
…6：30?!
なんか今日、いいことある気がするぞ!
そう思って支度をし、学校へ向かう。
教室に入れば仲のいい友人たちが何やら楽しそうに話をしていた。
「おーい、何話してんだよー？」
「お！聞けよ太一！今日転校生来るってよ?しかも女子の!」
「うっそ！マジかよ!!」
予感、的中した!
可愛い子だといいな、と思って席に座っていると、担任がやってきた。
…超可愛い転校生を連れて!
「はい、今日から転校生が一人仲間になります。仲良くしなさい」
じゃぁ、自己紹介よろしくと担任が声をかけると、転校生は黒板に名前を書き始めた。
海乃芽 舞華
「海乃芽 舞華、よろしくね」
にこ、と微笑むと男子のほとんどがその笑顔のとりこになっただろう。
…実際俺もだし。
「じゃあ席は…あ、あそこのオレンジっぽい髪の如月ってヤツの隣で」
…ヤツってなんだよ、ヤツって。
でも、嬉しい!
転校生が席に着くと、改めて自己紹介をしてきた。
「よろしく、如月君」
「あ、よろしく、海乃芽。俺は如月太一だ。呼び方は如月でも太一でもいいぜ」
「わかった。じゃ、改めてお世話になるわ、如月」
またにこっと笑った。
…席替えなんか一生来なきゃいいのに。
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