暁 〜小説投稿サイト〜
妖精さんは灰色の騎士さんを(性的に)襲う事を決意したそうです。
灰色の騎士さんは旧Z組の委員長さんと本当の家族になる。
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side:リィン
「エマ、この本はここに入れていいのか?」
「はい、そちらで大丈夫です」
俺は現在恋人のエマと一緒にエリンの里にある彼女の実家の掃除をしていた。なんでもローゼリアさんがまったく掃除しないのでモノが散らかってきたらしい。
丁度時間が空いていた俺はエマと一緒にエリンの里に来て大掃除をしていた。
「リィンさん、ごめんなさい……折角の休暇なのに……」
「気にしなくていいさ。エマと一緒ならこういうのも楽しいからな」
「リィンさん……私も同じ気持ちです」
エマは申し訳なさそうな顔をしていたが俺がそう言うとニコっと笑みを浮かべてくれた。
「あれ、これって……」
俺は何か分厚い本を見つけた。
「あっ、それは私のアルバムですね」
「アルバム?少し中を見てもいいかな」
「えっと……少し恥ずかしいけどリィンさんならいいですよ」
エマの許可を得た俺は彼女と一緒にエマのアルバムを見ていく。最初のページには幼いころのエマとエマによく似た女性が写っていた。
「エマ、この人って……」
「はい、母のイソラ・ミスルティンです」
「この人が……」
エマの母であるイソラさんの事は話に聞いていたがこうして姿を見たのは初めてだな。
「エマによく似ているな、凄い美人だ」
「もう、リィンさんったらお母さんの胸を見ていませんか?」
「えっ、そんなことないぞ……」
「目が泳いでいますよ、まったく……」
エマにそう指摘されて俺は誤魔化すが彼女はジト目で俺を見ていた。
「エマは前にローゼリアさんやヴィータさんと一緒にお母さんの秘密を知ったんだよな?」
「はい、お母さんは人知れず私達のために戦ってくれていたんです」
「俺達がイシュメルガに勝てたのもこの人の力もあったからだよな。俺も礼を言いたかったよ」
「なら今度一緒にお母さんのお墓参りに行きませんか?私もリィンさんの事をお母さんに報告したいです」
「ははっ、なら必ず行けるように予定を開けておくよ」
「はい」
俺もちゃんとイソラさんに挨拶がしたいし必ずお墓参りに行こう。
「……リィンさん」
「エマ?どうかしたのか?」
するとエマが俺に軽く抱き着いてきた。
「私、今凄く幸せなんです。貴方と恋人に慣れて同じ時間を過ごせて……」
「俺も同じ気持ちだよ」
「でも私、我儘になってしまいました。アルバムを見ていたらここに新しい家族の写真も載せたいって思っちゃったんです。わたしとリィンさんの新しい家族を……」
「エマ、それって……」
俺はエマが言おうとしていることを理解した。
「リィンさんは嫌ですか……?」
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