第153話
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れて”共和国”が建国されたとの事だ。その為、カルバードにも”カルバード貴族の子孫”が存在している事はおかしくはない。」
「そういえばキリカ師匠から聞いたことがあるな……共和国の三大都市――――――”旧都オラシオン”はかつて”王国”だったカルバードの王都で、そこには王国時代貴族の流れを汲む家系が未だ残っていて、そんな家系の一部は前カイエン公達程ではないにしても”選民思想”の為、その関係のトラブルもエレボニア程ではないにしても絶えていなく、共和国が抱える問題の一つと聞いているけど……」
肩をすくめて答えたヴァンの話を聞いたユーシスは眉を顰め、困惑の表情を浮かべているエリオットの疑問に答えたヴァンダール子爵に続くようにアンゼリカは考え込みながら自身が知る情報を思い出しながら呟いた。
「ついでに言えば、エレインの実家は”とある大企業”を経営している上エレインの親父さんはその”とある大企業のCEO”だ。」
「なっ!?エ、エレインさんの父親が大企業のCEO!?」
「その”とある大企業”とは一体どんな企業なんだ?」
ヴァンが口にした新たな情報を聞いたマキアスは驚き、ガイウスが興味ありげな表情で訊ねたその時
「”オークレール”……”CEO”……――――――あっ!思い出した!”クインシー社”のCEOの名前が確か”エドモン・オークレール”だったはずだよ!」
「ええっ!?”クインシー社”って大手のお菓子メーカーとして世界的に有名な企業じゃない!という事はエレインさんはユーシス君やラウラちゃんと同じ貴族であり、アリサちゃんと同じ社長令嬢でもあるんですか……」
「私の事を社長令嬢はともかく、”貴族”と呼ぶのは止めて下さい。子爵閣下も仰ったようにカルバードは民主革命時に王制に合わせて貴族制度も廃止されたのですから。――――――エレボニアの選民思想に染まっている貴族達のような父達と違って、私は私に流れている先祖の”尊き血”を”誇り”だなんて考えた事は一度もない――――――いえ、むしろ忌まわしいものだと今でも思っています。」
「エレイン………」
「…………………………」
ある事を思い出したジョゼットが声を上げてある情報を口にし、ジョゼットの情報を聞いたアネラスは驚きの表情でエレインに視線を向け、視線を向けられたエレインは静かな表情で答えて一瞬だけヴァンに視線を向けて辛そうな表情を浮かべた後複雑そうな表情で答え、エレインの様子をジンが心配そうな表情で見守っている中ヴァンは目を伏せて黙り込んでいた。
「なるほどね……上流階級出身で、それもクインシー社のような大企業を経営している上おまけに選民思想の両親にとっては遊撃士は見下している職業でしょうから、普通に考えたらそんな職業に娘が就く事は反対するでしょうね。」
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