第153話
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とその時誰かとの通信を終えたヴァンが情報を口にし、ヴァンの情報を聞いたエリオットは呆け、ジンとエレインはそれぞれ真剣な表情で考え込んでいた。
「―――――”ヒンメル霊園”に向かってくれ。そこに帝都に通じる地下道がある。そこを使えば戦場にいる第四機甲師団の連中に気づかれずに帝都に潜入できる。」
「れ、”霊園”って事は”墓地”に!?えっと………」
ヴァンの指示を聞いて驚きの表情で声を上げたジョゼットは判断を委ねるかのようにエリオット達に視線を向け
「帝都の地下道か……確かに様々な場所に通じているあの地下道なら帝都の外に通じている道があってもおかしくないな……」
「……本当に信頼できる情報なんだろうな?」
「ま、情報の信頼性に関しては保証するぜ。何せあの”仔猫”に”貸し”を作ってまで手に入れた情報だからな。」
「”仔猫”って……レンちゃんの事ですよね?」
「レンが情報源となると、実際にその情報を手に入れたのはメンフィル帝国軍の諜報部隊でしょうから、確かにそれなら信頼できる情報ね。」
「ヴァンさんの指示通り、目的地は”ヒンメル霊園”でお願いするよ。」
「了解!こちら山猫号2号機―――」
ヴァンの情報を聞いたマキアスが考え込んでいる中警戒の表情を浮かべているアガットに睨まれたヴァンは肩をすくめて答え、ヴァンの話を聞いたアネラスは目を丸くし、シェラザードが静かな表情で呟いた後エリオット達はそれぞれ視線を交わして頷いた後アンゼリカがエリオット達の代わりにジョゼットに目的地を告げ、ジョゼットは返事をした後ナイトハルト中佐達が乗船している飛行艇への通信を開始した。
「………ヴァン。貴方の要求通り、私がクレイグ将軍達を止める班の担当になったのだからいい加減、貴方がレン皇女の件以外で今回の戦争に関わる原因となった”依頼内容”を吐いてもらうわよ。」
「エレイン………」
「そ、そういえばヴァンさんが最終決戦時の帝都の情報等を私達に提供する代わりにエレインさんをエリオット君達の班に担当させる事をトワちゃんに交渉したと聞いていますけど……」
真剣な表情を浮かべてヴァンを見つめてある事を要求するエレインの様子をジンが心配そうな表情を浮かべている中、アネラスは不安そうな表情で呟いてヴァンを見つめた。
「―――――いいぜ。と言っても、ハーケン平原での俺とのやり取りで、お前なら”依頼人”もそうだが”依頼内容”についても気づいているんじゃねぇのか、エレイン。」
「………”依頼人は私の両親”、そして”依頼内容”は大方………”今回の戦争に直接関わる事になった私を危険な目に遭わさず連れ戻す事かしら?”」
「何……ッ!?」
「依頼人が貴女の両親で、それも依頼内容が戦争に直接関わる事に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ