第153話
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に関しては私達も奴等の事は言えんな。――――――これより帝都奪還戦を開始する!機甲兵部隊並びに戦車部隊は敵軍の機甲兵、戦車、大型人形兵器の制圧・撃破に専念せよ!白兵部隊は敵軍の白兵部隊並びに中型・小型人形兵器を迎撃せよ!戦友との連携を決して絶やさず、可能な限り敵軍の兵達を捕縛せよ!敵味方関係なく可能な限り死者を減らす……皇太子殿下達の御慈悲を決して無下にするな!」
「イエス・コマンダー!!」
自分達に向かって進軍し始めた敵軍を目にして苦々しい表情を浮かべて呟いて自嘲気味な笑みを浮かべたシュライデン伯爵は気を取り直して号令をかけ、シュライデン伯爵の号令に力強く答えたノルティア領邦軍と第四機甲師団による帝都奪還合同先鋒部隊は戦闘を開始した。地上で戦闘が始まると戦場の上空をかつてジンとエレインをオルディスまで送ったカプア特急便の山猫号二号機が横切った後ある場所へと向かい、更に山猫号二号機に続くように3機の帝国正規軍の戦闘用飛行艇が戦場の上空を横切って山猫号2号機について行き続けた。
〜山猫号2号機〜
「”表の最終決戦”が始まってしまったか………」
「くっ……戦争は既に終結した上、彼らの指揮権を持つオズボーン宰相の地位も既に陛下達によって剥奪された事を知ったのに、何で未だに頑なにオズボーン宰相に従って戦い続けているんだ……!?」
飛行艇の中から戦場の様子を見ていたガイウスは重々しい口調で呟き、マキアスは唇を噛み締めた後悔しそうな表情で呟いた。
「”軍人”って連中は融通が利かねぇからな。自分達の敗北が確定しているからと言って、そう簡単に降伏する事はできねぇんだろうな。」
「ましてや第四機甲師団は”焦土作戦”の件で軍人でありながら祖国の国民達を傷つけ、国民達の軍に対する信頼を損なわせた罪悪感もある事で、”後には引けない”思いで戦っているのでしょうね。」
「そんな彼らを止める為にはハーケン平原でのリィン君の時のように彼らの総大将であるオズボーン宰相の”死”を知るか、もしくは彼らの指揮官であるクレイグ将軍の命令がなければ、彼らは戦いを止めないのでしょうね……」
「………………………その”紅毛”だが、見た所あの戦場にはいないようだな。」
それぞれ複雑そうな表情で呟いたアガット、シェラザード、アネラスの話を聞いたユーシスは複雑そうな表情で黙り込んだ後本題を思い出してある疑問を口にした。
「うん……父さんの事だから帝都の市民達を戦闘に巻き込まない為にも市街戦は避けると思っていたんだけど…………まさかとは思うけどバルヘイム宮で待ち受けているのかな……?」
ユーシスの疑問に頷いたエリオットは不安そうな表情で考え込んだ。
「クレイグ将軍の居場所が帝都内、もしくはバ
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