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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0053話
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埋伏の毒って奴か?

「ん、アクセル?」

 髪を撫でている感触で目が覚めたのか、寝起きでまだ意識がはっきりしていない状態のレモンがこちらをぼんやりと眺めている。

「ほら、起きたならシャワーでも浴びてこい。目覚ましにも丁度いいだろ」
「ええ、そうね」

 寝起きの気怠げな様子のまま、シャワー室へと向かうレモン。
 と言うか、せめて何かで身体を隠すなりなんなりして欲しいんだが。
 
 俺の要望で完成したトライロバイト級も当初は3隻の予定だったのが最終的には5隻もの数がロールアウトする事が出来た。反乱が始まった後は俺達の拠点として知られているここは放棄され、基本的にはトライロバイト級5隻が拠点となる。
 補給に関してはヴィンデルのおかげで特に心配する必要もないしな。

「ねぇ、アクセル。そういえば貴男宛に妙に荷物が一杯届いていたようだけど、あれって何だったの?」

 シャワー室から出てきたレモンがバスタオル1枚の格好で尋ねてくる。

「あぁ、あれか? 反乱を起こせばどうせすぐに俺の身元なんかは特定されて、銀行口座やら何やらその辺の足取りを追えそうなものは監視されるだろ。だから今のうちに預金を全部引き出して使えそうなものを片っ端から買ったんだよ。ヴィンデルにも買い物の量で呆れられたが、これから忙しくて買い物する暇がないから纏め買いだと言ったら納得してくれたし」
「そんなに一杯買っても、ギャンランドの部屋には持ち込めないでしょうに。アクセルの部屋に行ったら荷物で部屋が埋まっていて、ドアを開けた途端雪崩を起こすなんて事になったら嫌よ?」

 レモンの言葉に、空間倉庫を展開して見せる。

「俺にはこの便利な空間倉庫がある事を忘れたのか? もう全部この中だよ。結構急いで詰め込んだから、梱包されたままのものが多いのは事実だが」
「何度見ても便利よね、それ。科学者としての興味はスライムの方が強いけど、日常生活を送る上でどっちが欲しいかと言われたら絶対にその空間倉庫よ」
「確かに便利なのは認めるけどな」
「きちんと確かめた訳じゃないけど、容量無制限、念じれば何が何個入っているのかが頭の中で確認可能で、それによる出し入れも可能。おまけにその中は時間が止まってるですって? 普通の科学者がそれを知ったら貴男を解剖したくなるわよ」
「おい、物騒な事は言わないでくれないか、女科学者さん」
「言ったでしょう? 普通の、科学者ならよ」

 微笑を浮かべるレモン。

「科学者と言えば、聞くのを忘れてたんだが結局リュケイオスってどうなったんだ?」
「リュケイオス? あれならもう完成した筈よ。私は結局開発の途中で抜けてしまったけど」
「抜けた?」
「いくらなんでも、反乱の準備と転移装置の開発を同時にやれる訳ないじゃない」

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