第七十二話 海軍の記憶その十六
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「他の色でもね」
「白だと透けやすいわね」
「だからね、下着もね」
「かな恵の言う通り限られるのね」
「それならそれでいいって言う人もいるでしょうけれど」
「白い服にはネックもあるのね」
「そうなるわね、だからあの詰襟も」
「実際に着るとなると」
「汚れが目立って」
それでというのだ。
「下着も透けやすくて」
「中々難しいのね」
「そうよ」
そうした服だというのだ。
「確かに滅茶苦茶恰好いいけれどね」
「それだけじゃないのね」
「ええ、ましてやね」
富美子はさらに言った。
「昔の漫画だけれど」
「漫画ね」
「白い超長ランってあったけれど」
「超長ランならうちの制服でもあるわね」
「応援団の人も着てるでしょ」
「あそこのユニフォームみたいなものだしね」
「あれの白いのよ」
超長ランのというのだ。
「これだとね」
「長い分ね」
「汚れるわね」
「それ着て戦ってたのよ」
その白の超長ランをというのだ。
「剣持ってね」
「血とか簡単に付きそうね」
「ちなみに作者さんの特徴は」
極めて高名な漫画家である、多くのヒット作を生み出し特に聖闘士の戦いで知られる偉大な方である。
「死闘だと頭から血が出るの」
「ダメージ受けて」
「そうなるけれどね」
「じゃあ白だと駄目でしょ」
一華は富美子の話を聞いてそれならと返した。
「尚更」
「そうだけれどね」
富美子も否定しなかった。
「白いね」
「超長ラン着てなのね」
「戦ってたのよ」
「だったら汚れ放題ね」
「まさにね」
「いや、白の怖さわかったけれど」
それでもとだ、一華は言った。
「それで超長ランはね」
「というか超長ランって動きにくいでしょ」
理虹は機能性について言及した。
「普通に」
「丈長いからね」
一華もそれはと応えた。
「それだけにね」
「だからうちの学校でも着てる人少ないわね」
「精々長ランよね」
「着ていいとなっていても」
「動きにくいから」
「ちょっと屈んだら裾が地面に着くしね」
「それじゃあね」
そうした服だと、というのだ。
「尚更よね」
「汚れやすいし」
「おトイレの時も邪魔になるでしょうしね」
「着る人少ないわね」
「どうしてもね」
「それで白ともなったら」
留奈も言った。
「余計にね」
「いや、私言ってたのはね」
「普通の丈よね」
「そう、学生服で言ったらね」
「そうよね」
「それでもカレーうどん食べるの大変って言うなら」
このことからまた言うのだった。
「もうね」
「超長ランだとね」
「絶対無理よね」
「世の中凄い漫画もあったわね」
「つくづくね」
こうした話も資料館の中でした、海軍とは関係のない漫画の話もし
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