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ハッピークローバー
第七十二話 海軍の記憶その十五

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「お汁が付いて」
「他の色だと目立たないけれど」
「白だと」
 この色ならというのだ。
「どうしてもね」
「目立つから」
「それでよ」
 その為にというのだ。
「カレーうどんはね」
「食べないのね」
「他のカレー系とかビーフシチューとか」
「デミグラス系もよね」
「食べないけれど」
 それでもというのだ。
「特にね」
「カレーうどんね」
「実際にね」
 それこそとだ、留奈は話した。
「海自さんでもね」
「あの詰襟着てカレー食べるとなると」
「半袖でもよ」
 略装の場合もというのだ。
「同じだから」
「ちょっとしたことで汚れが付くから」
「慎重にね」
「食べてるのね」
「そうよ、うちの学校だと」
 八条学園ではというのだ。
「白い制服の人カレーとか食べる時着替えるでしょ」
「ジャージとかね」
「もうそれが暗黙のルールになってるから」
 ただし制服のまま食べても何も言われない、そのうえで食べると勇者と言われチャレンジをしていると評される。
「汚れが付くから」
「そこ問題ね」
「そうよ、それだけね」
「白い制服は問題ね」
「食べる時はね」
「うん、白ってね」
 かな恵も言ってきた。
「お洗濯の時にね」
「汚れ目立つわね」
「下着だと特にね」
 こう一華に言うのだった。
「目立つからね、それにね」
「それに?」
「上が白だと」
「制服とか」
「下着もね」
 こちらもというのだ。
「白じゃないと透けるでしょ」
「あっ、色が」
「そうなるから」
「下着の色も限られるのね」
「そうなるのよね」
「そうなのね」
「だから自衛隊では白いトランクスとかね」
「あるのね」
「売られてるみたいよ」
「そうなのね」
「それで海軍さんだと」
 帝国海軍はというと。
「褌だけれど」
「昔の下着ね」
「その褌のね」
 これの色もというのだ。
「やっぱりね」
「白だったのね」
「そうだったみたいよ」
「そうなのね」
「さもないと」
 実際にというのだ。
「透けるから」
「白ってそのことも厄介なのね」
「ブラウスだってそうでしょ」
 かな恵は今自分達が着ている夏の上着の話もした。
「白だとね」
「派手な色の下着だと透けるわね」
「白ブラウスの下に黒ブラだと」
「もうブラ丸見えと一緒ね」
 富美子が言ってきた。
「それだと」
「そうね」
 一華は富美子にも応えた。
「まさに」
「下着も限られるのね」
「流石に黒は派手にしても」
 それでもとだ、富美子はさらに話した。
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