第九十三話 お弁当を食べてからその十一
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「このことも言ったわね」
「大学時代に同級生だった」
「ええ、日本の皇室は大嫌いでね」
それでというのだ。
「北朝鮮はね」
「大好きで」
「あそこは世襲制でもね」
世襲を否定している共産主義国家でもというのだ。
「いいって言って自衛隊もなくせってね」
「言ってたのよね」
「その時関西で大地震がったけれど」
阪神大震災がというのだ。
「平気でそう言ってたのよ」
「あの震災でも新潟でも東北でも地震があって」
「災害でもいつも自衛隊の人達頑張ったでしょ」
「いつもね」
「それでもそう言ってね」
自衛隊無用論をというのだ、憲法を盾にこうした論理は昭和においてはかなり言われていたことであった。
「ふんぞり返っていたのよ」
「お父さんもそんな人を見て」
「それでね」
「逆によね」
「皇室も自衛隊もね」
「どれだけ大事かわかったのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「昔は大学に行けば先生も学生さんでもよ」
「そんな人いたの」
「そうよ、もうおかしいって思われていたわ」
それこそというのだ。
「あの頃からね」
「そyだったの」
「ソ連が崩壊しても」
共産主義の総本山であるこの国がというのだ。
「けれどね」
「それでもだったのね」
「まだわかってない人いて」
「そうしたことを言う人って共産主義だったのね」
「そうだったの」
まさにというのだ。
「けれどね」
「それでもだったの」
「それでね」
だからだというのだ。
「もうそんな共産主義から出る考えは崩壊してね」
「終わってたのね」
「今でも残ってる位だから」
こうした考えはというのだ。
「それで当時は凄く残っていてね」
「大学でもそんな人いたのね」
「それで見てね」
そうしてというのだ。
「これは駄目だってね」
「思ったの」
「ええ、阪神大震災なんてね」
関西を襲い神戸を廃墟にし五千人以上の犠牲者を出したこの地震はというのだ、歴史に残る様な地震であった。
「当時のあそこの知事さんがね」
「兵庫県の」
「そうした考えの人でね」
「自衛隊嫌いな」
「それで来てもらう様に言うのが遅れて」
「その分助かる人もなのね」
「そうみたいだしね」
実際にというのだ。
「問題になったわ、けれど自衛隊が来てくれて」
「かなり助かったのよね」
「そうよ、そうしたことがあっても」
「自衛隊いらないとか言ってたの」
「三菱とか八条グループも嫌ってたけれど」
咲にそうだったとも話した。
「軍需産業やってるからね」
「嫌ってたの」
「それで皇室もね」
「嫌ってたの」
「けれど、だったのよ」
それでもというのだ。
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