第九十三話 お弁当を食べてからその八
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「命に関わるわよ」
「そこまで怖いのよね」
「けれど日本にはいなくてね」
「東京にもなのね」
「そう、いないから」
だからだというのだ。
「そのこともね」
「安心出来るのね」
「そうよ」
「ううん、虫も注意ね」
「日本にもスズメバチいるけれどね」
「滅茶苦茶危ないのよね」
「実はね、蠍よりもね」
こうしたことが本当に言われているのだ。
「怖いのよ」
「飛ぶし毒強いから?」
「しかも何度も刺すからよ」
このこともあってというのだ。
「本当にね」
「危ないわよね」
「けれど流石に都内じゃね」
「いないわよね」
「公園の林の奥とかはわからないけれど」
そうした場所はというのだ。
「けれどね」
「それでもまず遭わないわよね」
「だから安全よ」
「そうよね」
「まあ歌舞伎町なんかは危ないけれどね」
「あそこは高校生行かないわよ」
咲は口をへの字にさせて答えた。
「流石にね」
「ええ、夜はね」
「新宿は行ってもね」
それでもというのだ。
「お姉ちゃんもね」
「行かないのね」
「そう言ってるわ、女の子一人が行くには」
歌舞伎町はというのだ。
「危ないからって、二人でもね」
「やっぱり危ないでしょうね」
母もあの場所はと答えた。
「だから二人だけじゃなくて」
「何人かでよね」
「どうして生きものは群れを形成するか知ってるでしょ」
「集まってるとね」
「お互いに護り合って警戒し合ってね」
そうなってというのだ。
「安全性が高まるからよ」
「それでよね」
「群れを作るのよ」
「そうよね」
「何をするにもいいからね」
草食動物なら守る為だが肉食動物は狩りをする為である、狼が群れを形成するのは狩りの為である理由が大きい。
「だからよ、それで人間もよ」
「多い方が安全なのね」
「結局はね、変な人が大勢来ることもね」
「まずないわね」
「だから何人かでいたら」
そうしたらというのだ。
「歌舞伎町でもよ」
「安全ね」
「高校生の時は行かないにしても」
「大学生になっても」
「それで就職してもよ」
「女の人が行くには」
「何人かでね」
まさに群れを作ってというのだ。
「行くべきよ」
「そうしたところね」
「あそこはね、それでね」
「それで?」
「東京は確かに治安がよくも」
それでもというのだ。
「一人で行ったら危ない場所がね」
「歌舞伎町以外にもあるわね」
「そのことは覚えておいて何処が安全で何処が危ないか」
このこともというのだ。
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