暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのカボチャ頭のジャック
第五幕その十
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「私も噂は聞いていたが」
「それでもだね」
「実際に見るとね」
 その目でというのです。
「全く違うね」
「お話に聞くのとだね」
「実際に見ると」
「百聞は一見に如かずというけれど」
「お話を聞くより美人さんだったね」
「遥かにね、あれだけの美人さんはね」 
 教授はしみじみとした口調で言いました。
「オズの国でもオズマ姫等ね」
「僅かだね」
「そうだよ」
「本当に奇麗だったわね」
 オズマもしみじみとした口調で言います。
「市さんは」
「オズマもそう言うんだ」
「ええ、お姫様でなかったら」
 ジャックにお話します。
「トップモデルか大女優よ」
「そこまで奇麗だね」
「そう思うわ。ただ穏やかな人ね」
 そのお人柄のお話もしました。
「農さんもそうだったけれど」
「信長さんの奥さんの」
「信長さんは凄く陽気で明るい人だけれど」 
 お兄さんのこの人はとうのです。
「あの人はね」
「逆にだね」
「穏やかな人ね」
「大人しくて」
「そう見えたわ」
「信長さんは本当にずっとです」 
 ここで信長さんと同じ日本人の恵梨香が言ってきました。
「気性が激しくてかっとなると血も恐れない」
「そんな人だって言われていたのね」
「はい、横紙破りで」
「斬新であることの裏返しね」
「突拍子もない人だって」  
 その様にというのです。
「言われていてお酒もです」
「酒乱みたいな人だって」
「言われていたんですが」
「実際は明るくて陽気でね」
「気さくでおもてなしがお好きで」
「気遣いも出来る人だったわね」
「それで甘いものが」
 お酒ではなくです。
「大好きでしたね」
「そうした人だったわね」
「それがです」
 そうしたことがというのです。
「本当にです」
「違っていたわね」
「そうでしたね」
「その信長さんとは違って」
 市姫はというのです。
「どうもね」
「穏やかですね」
「兄妹でも違うわね」
「それに結構年齢が離れている感じがしたよ」 
 ジャックはこのことを指摘しました。
「何かね」
「ああ、そうだったね」
 ガンプはジャックの言葉に頷きました。
「言われてみると」
「そうだよね」
「十歳以上ね」
「そうだったね」
「兄妹でも」
「歳が離れていたね」
「そう、信長さんは兄弟姉妹が多かったのだよ」 
 教授がお話してきました。
「そして市姫とは実際にだよ」
「年齢が離れていたんだ」
「そうだったんだ」
「成程ね」
「お子さんも多くて」
「ご家族多かったんだ」
「当時にしてもね」
 ジャックに学者さんとしてお話します。
「そうだったんだ」
「その中に市さんもいたんだね」
「そして浅井長政さんに嫁いだんだ」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ