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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
水神竜の憂鬱
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後、手荒な真似はしないように」
「は!!はいー!!」

水神竜の言葉に敬礼するカシマさん。彼の言葉の意味がわからず俺たちは困惑していると、彼は踵を返し背中を向ける。

「ついてきなさい、私の神殿に案内しよう」

そう言われ俺たちは彼の後ろをついていく。その際いまだにクラゲのままから戻らないウェンディがなかなか進めずに困っていたので、彼女を抱えて俺は一番後ろをついていった。
















第三者side

ガチャッ

部屋の扉が開く音がする。そこから出てきた赤髪の男は天井を見上げると、扉が閉まったことを確認し黒装束の男が彼の横に降り立つ。

「天使の目撃情報だ。しかもここからすぐ近くだぞ」
「ほう」

それを聞いた瞬間、わずかに見えている口元が緩んだことに気が付いた。それを見た青年はため息を漏らす。

「お前、本当に戦うの好きだよな」
「当たり前だ。そうじゃなければ、お前についた意味がない」

足早に廊下を歩いている二人。すると、後ろから二人を追いかけてくる足音がしたため黒装束の男は天井へと飛び上がり、息を潜める。

「カミュ!!」
「どうした?そんなに慌ててよぉ」

走ってきた黒髪の女性は彼に追い付くと乱れた息を整えてから話し始める。

「ちょっと!!部隊にも連絡しないでどこ行くつもりなの!?」
「天使のところだよ」
「カミュだけだよ!?一人で行動してるの!!」

彼女は彼が一人で行動していると思っているようで慌てた様子で彼を引き留めに来たのだ。それを聞いた青年は首元をかきながら、言い訳を考えている。

「もうみんなこの事は知ってるんだから一人で行動する必要ないじゃん。メルディも心配してるよ」

その人物の名前を出されると彼は返答に困ってしまう。しかし彼は何を言えばいいのか思い付かず、沈黙してしまう。

「一人でどうこうできる相手じゃないのは、カミュも知ってるでしょ?」
「う〜ん・・・」

悩んだ末に天井を見上げるカミューニ。それに釣られたリュシーもそちらを見るが、そこには何もない。

「何?どうしーーー」

彼がなぜそちらを向いたのかわからず視線を戻すと、そこにいたはずの人物がいないことに気が付く。

「あぁ!!カミュどこいったぁ!?」

慌てて通路を駆けていき曲がり角を見るが、そこにも姿はない。すると、外を勢いよく駆けていく赤色の髪が見えた。

「もう!!死んでも知らないからね!!」

窓が一つ開いていることからそこから飛び降りて逃亡したことは容易に想像できる。騙し打たれた彼女は聞こえているかも微妙な距離でそう叫ぶしかなかった。

「リュシー、行くぞ」
「わかってるってば!!」
「お・・・
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