12話 Assassin【暗殺の企て】
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……」
なんと生気の抜けた泥まみれの那由多の襟を掴んで連れてきたエルシャム王 小原魁。
流れるように那由多を置き捨てて、速人と千砂都の間に割って入る。
「今日はお前たちにビッグニュースを届けに来たんだ!!」
「ビックニュース?」
かのんは素朴にそのニュースの内容をせがんだ。
「では教えてやろう……俺の友人が催す代々木スクールアイドルフェスに???虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の1人が出演することになった。」
「「………」」
「おっと…やけに白けた目だな?」
微妙な空気が意外だったのか、キョトンとする魁……だが速人にはこの表情すら茶番じみたものに感じていた。
だが流石にそれを茶番と決めつけては、無礼極まりないためその事情を述べる。
「さっき虹ヶ咲学園の生徒に会ったんだ。あんたの言った通りのことを言ってたよ。」
「ほう……じゃあ、今回の戦いがいかに厳しいか理解したようだな。なんせ相手はあの優木せつ菜「な、ナンデストー!?!?!?」
刹那、可可が一瞬にして魁の側へと急接近する。
「優木せつ菜…本当に優木せつ菜様ナノデスか!?!?」
「あぁ。【あの】優木せつ菜だ。」
「可可ちゃん、その人誰か知ってるの?」
かのんはまたも素朴な疑問を可可にぶつけた???ところが、返ってきたのは少し怒気の混じった答えだった。
「かのんサンまさか知らないのデスか!?」
「う、うん…まぁ……」
「優木せつ菜様は現役スクールアイドルの中で最も勢いのあると言っても過言ではないオヒト…!グループの多いスクールアイドルでは、異色のソロアイドルとして世界に名が轟くスーパースターなのデスよ!?第一可可が日本に来たのは優木せつ菜様に憧れてのコト……!」
「そ、そんなに……」
「マサカ私たちが同じステージに立てるとは…!!ユメミタイ?!」
ワクワクが外に漏れ出している可可。そんな彼女を見て魁は上から目線の褒め言葉をよこす。
「随分とポジティブ思考じゃないか。そう言う奴は嫌いじゃない……いや、俺の好みのタイプだ。」
「????その優木せつ菜って娘が出るなら……一位は攫われちまう可能性の方が高い……か。」
「トウゼンですハヤトさん!!???ということは……アアアアアアアア!!!」
噛み締めてようやく実感した可可。みるみる顔色が悪くなり、目がぐるぐると回りだした。
「一体ドウすればイイのデスか〜!!」
「なぁに。これまでと同じように……ステージの上で自分たちのやりたい事をやればいい。他の奴のことなんて気にせずにな。」
「でも、順位が出る以上ある程度のパフォーマンスをしないといけないんじゃ……」
魁の持論に待ったをかけたかのん……それは自分のパ
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