衝撃の内容
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口元へと突進する。
「ふご!?」
「ルーシィさん!!」
「大丈夫ですか!?」
口の中に入り込もうとしているクラゲを彼女は懸命に引きずり出そうとしている。しかしなかなか力があるようで少しずつ中に入っているように感じる。
「はははっ、食い意地はってんなぁ」
その光景をナツさんは笑って見ていたが、今度は彼の手にいたクラゲがその大きく開いている口へと飛び込んでいく。
「うわっ!?めっちゃ寄ってきてますよ!!」
「気を付けろ!!こいつら体内に入り込むつもりだ!!」
「だから言わんこっちゃねぇ」
ルーシィさんとナツさんの身体の中へと入り込もうとしているクラゲたち。しかもそれに触発されたのか俺たちの方へもクラゲの大群が押し寄せてきている。
「食べられちゃう〜!!いや、食べさせられちゃう〜?」
「ハッピー!!何とかしなさいよ!!」
「オイラクラゲは食べたことないよー」
セシリーたちエクシードは背が低いこともあって瞬く間にその集団に飲み込まれそうになっているため慌てて三匹を引き上げる。しかしこれだけ数が多いと追い払うのも大変だ。
「天竜の・・・咆哮!!」
そんな状況を打破してくれたのは天空の巫女。彼女は自身のブレスでクラゲたちを吹き飛ばしてくれた。
「ごめんなさいね、クラゲさん」
両手を合わせて宙を舞っているクラゲたちへと謝罪しているウェンディ。それにより手が空いたため、俺はルーシィさんの口に入り込もうとしているクラゲを引きずり出した。
「ありがとシリル」
「大丈夫ですか?」
「何か口の中がしびれる・・・」
「俺は食っちまった」
「毒で死んでも知らねぇぞ」
舌が真っ赤になっているルーシィさんとあろうことか得体の知れない生物を食していたナツさん。体内に入り込もうとしてた奴を逆に食べるって・・・怖いもの知らずだなぁ・・・
「この大陸には未知の物が多い。気を付けるんだ」
「見ろよー!!角のあるブタだー!!」
「言ってるそばから・・・」
エルザさんの注意に耳を傾けることもなくまた別の生物へとちょっかいを出しに行くナツさん。ただ、今度の生き物は警戒心が強かったらしく彼が迫ってくるのを見てどこかに走っていってしまった。
「ありがとね、ウェンディ」
「ううん。全然大丈夫だよ」
クラゲたちを吹き飛ばしてくれたウェンディにお礼を言う。ルーシィさんはグレイさんに口の中を見てもらっているようだけど、特に問題なさそうなのでお任せしておこう。
「でもちょっと信じがたいよねぇ、五神竜なんて」
「うん。本当にいるのかなぁ」
道中を急ぎながらもそんな疑問が脳裏を過る。でもこれは仕方がないと思う。だって絶滅したと思っていたドラゴンがまだいるなんて信じられないのも無
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