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おっちょこちょいのかよちゃん
274 杯は探知できず
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に魅了されていたりしていた。スケートを満喫した二人は帰る事にしていた。
「ありがとう。えへへへ・・・」
 藤木は己の唯一の取り柄を見せる事ができて嬉しく更に照れていた。
「それにしてもとても寒かったから今日は鍋料理にしてもらおうかな」
「うんっ!」
 藤木の一行は紂王の屋敷へと戻っていく。

 ラ・ヴォワザンとモンテスパン公爵夫人を撃破し、法然に岡山の高校生三人組と別れた山田かよ子達藤木救出班は東側をひたすら進んでいた。夕方になり、かよ子は草原となっている地で羽根を降ろした。
「それにしても藤木のいる所はまだかなあ〜」
 まる子はやや退屈していた。
「そうじゃのう。儂も藤木君とまた会いたいのう」
 友蔵は藤木とそんなに親しい訳でもないのにそうぼやいた。
「そんなに不安なら本部に聞いてみるべきではないか?」
 石松は案じた。
「うん、聞いてみるよ」
 かよ子は通信機を出して本部へと繋いだ。
「こちら山田かよ子。今、私達は藤木君の所に近づいてるのかな?」
『はい、こちらフローレンス。かなり近づいていますよ。それにしましても長山治君などの情報によりますと確か攫われました安藤りえちゃんと一緒にいますと聞いていますが』
「あ、うん、そうみたい、ですね」
『でしたらもうすぐ近くです。但し相手も強敵ですので注意してくださいね。取り返しましたらご一報お願い致します。こちらで他の領土攻撃班や本部守備班にも援護を求めておきます』
「は、はい、ありがとうございます・・・」
『そういえば付近にも三河口健さんや冬田美鈴ちゃん、湘木克也さんもいますわね。ん・・・?』
「どうしたんですか?」
『戦争を正義とします世界の長も付近におります・・・!!』

 笹山かず子は昼夜自動運転の自動車を飛ばして東部を進んでいた。
(藤木君、ここにいるのかしら・・・?)
「大分進んでいるがきっと大丈夫だろう」
「しかし、禍々しさも感じるな」
 付き添いで訪れた武則天の側近が不安さも持ちながら目的地に近づいていると確信を持とうとした。
「ん、あれは・・・?」
 笹山はとある行列を確認した。馬車が続いて通ってゆく。笹山は自動車をその行列に近づけた。笹山はもしかしてと思いながら確認する。そして屋形の中にある姿が見えた。
「ふ、藤木君!!」
 笹山は車から叫んだ。
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