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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
3.5章
3.5−3:御前に捧げる奇術
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こりゃこのデカ物を何度倒しても意味はねえな。かと言ってあの仮面をぶっ壊すのも得策とは思えねぇし……」
しかしあまり時間をかける訳にはいかないだろう。仮に奏達が倒れたのが超常的力により再現されたファラオの呪いによるものだとして、このままだと彼女達の命に係わるかもしれない。
ここで疑問なのは、颯人と透がピンピンしている理由だが…………
「これが魔法か錬金術によるものであれば、あれの魔力と俺達の中の魔力が反発し合って防げてるのか」
思えば装者の中で最後まで持ち堪えていたのは奏だった。彼女には颯人から常に微量ながら魔力が注がれている。その魔力が多少なりとも彼女を守ってくれていたのだろう。だがそれも長くは続かなかった。本来彼女の中にある物ではないから、長年の伝承により発揮した呪いの力には敵わなかったのだ。
「さて、となるとこいつを何時までものさばらせておく訳にはいかねえな」
コイツがこの船の外に出られるのか否かは分からない。もしかしたら活動範囲はあの仮面の近くに限られるのかもしれないし、この船の外に力が及ばないのかもしれない。
だがどちらにしても、颯人に放置すると言う選択肢は存在しなかった。あの仮面を中心とした力は奏達に危害を加えた。そんな危険なものを放置する道理は彼の中に無い。
問題はこの力をどう攻略するかである。あの仮面が中心になっている事は分かるが、さりとて仮面を破壊すれば終わると言うような簡単な話ではないだろう。或いはあの仮面を破壊したら、次は別の何かに宿って新たな力を発現させる可能性もある。今以上に厄介な能力を持たれでもしたら本末転倒だ。
さてどうやってあの力を無力化するか。
「まずはもう一度倒して、力の源の光を引っ張り出してみるか」
〈フレイム、ドラゴン。ボー、ボー、ボーボーボー!〉
〈アーマースペシャル、ナーウ〉
颯人と透は本気であのスフィンクス擬きを攻略する為、それぞれ内に眠るファントムの力を引き出した。颯人はドラゴンの力を引き出し、透はアーマードメイジとなってデュラハンの力を身に纏う。
本気を出した2人を危険と判断したのか、スフィンクス擬きは巨椀で殴り掛かって来る。透はそれを魔法も使わず腕力だけで防いだ。
自慢の一撃を防がれたからか、スフィンクス擬きの動きが止まった。その隙に颯人はスペシャルの魔法でドラゴンの力を限界まで引き出した。
〈チョーイイネ! スペシャル、サイコー!〉
胸に装着されたドラゴンの頭部。その口に灼熱の劫火が宿り、強烈なブレスがスフィンクス擬きを焼き払った。紅蓮の炎がスフィンクス擬きを塵も残さない程焼き払い、後には核になっていた光だけが残る。
その光がまたも仮面に入ろうと飛んでいった。
「逃がすか!」
あの光
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