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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
16.再会
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ればいつまでも自由に飛ぶことができる」

「なるほどな」

頼んだデザートを食べながら聞く。

「確かにそれはいいな」

「で、世界樹の上に行く方法ってのは?」

「根元が大きなドームになっていてそこから空中都市に行けるんだけどドームを守ってるNPCガーディアン軍団がすごい強さなのよ」

「「そんなに」」

「オープンしてから一年経つのにクリア出来ないクエストなんてありだと思う」

「何かキークエストを見落としている。もしくは単一種族だけじゃ絶対に攻略できない」

「ヘェ〜、いい感してるじゃない。クエスト見落としの方は、今躍起になって検証してるけどね。でも、後者だとすると絶対に無理ね」

「無理......?」

「なんでだよ?」

「だって矛盾してるもの最初に到達した種族しかクリア出来ないクエストを他の種族と協力して攻略しようなんて」

「........じゃあ、事実上世界樹を登るのは不可能ってことか」

キリトが暗い表情を浮かべる。

「......あたしはそう思う。でも、諦めきれないよね、一旦飛ぶことの楽しさを知っちゃうと......。たとえ何年かかっても」

「それじゃあ、遅すぎるんだ!」

大きな声を出し机を叩くキリト。俺とリーファは一斉にキリトに視線を向ける。

「.......パパ」

ユイがキリトの肩に止まる。

「ゴメン......。でも、どうしても俺、世界樹の上に向かわないと行けないんだ」

「なんで、そこまで.......」

リーファもキリトの世界樹に登りたいという理由が普通のプレイヤーと違うと察したのか少し声のトーンが落ちる。

「.......人を探してるんだ」

「どういうこと?」

「簡単には説明できない」

キリトの暗い眼を見てリーファが何かを感じる。

「ありがとうリーファ、いろいろと教えてくれてありがとう」

「俺たちは行くよ」

俺とキリトは立ち上がる。するとリーファが俺とキリトの腕を掴む。

「待ってよ。世界樹に行く気なの?」

「あぁ、この眼で確かめないと」

キリトは、リーファの腕を払い店を出ようとする。

(キリトはまた、一人で全部背負い込む気かよ)

「無茶だよ......そんなの、ものすごく遠いし、強いモンスターもいっぱい出るし.......」

それでもキリトは足を止めない。

「.........今度こそ、お前の背中守らせろよな.......キリト」

俺もキリトの元へ向かおうとするとリーファが.......

「じゃあ、あたしが連れってたげる!」

キリトが歩みを止め、振り返る。

「いや、でも会ったばかりの人にそこまで頼むわけには.....」
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