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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百九十話 汚部屋清掃ボランティア その2
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いる間も、部長はゼーゼー息を荒げながら、ポリ袋にゴミを入れている。
ちょっと怖い。
よく見るとエリカの右手首にはたくさんの傷があった。
もしかしたら、もともと片づけられない人ではなかったのかもしれない。
きっと、なにかショックな出来事があって、片づけられない人になってしまったのだ。
もしかすると、その原因を突き止めて、解決しない限り、俺たちがどんなにゴミの山を清掃しても再びゴミの山が建造されてしまう可能性がある。
「エリカさんの右手首、傷がたくさんありますよね」
「ありますねぇ!」
「どうして、自分を自分で傷つけてしまうんですか?」
「なんか、こう、やっちゃうんですよね」
「なんか、こう?」
「はい、なんか、こう、気付いたら自分でシュッて感じで」
「シュッて感じ?」
「はい、痛いです、結構」
「でしょうねぇ!痛いのにやめられない?」
「はい、やめられないっすね」
「なんか昔、嫌なことあったんですか?」
「ありますねぇ!」
「どんな?」
「夫がパブリックモンスターになって、暴走しちゃったんです。それで、PGS(パブリックガーディアンズ)に処刑されてしまいました。手首を切って自殺すれば、天国で夫に会えるじゃないかって、でも、なかなかちゃんと死ぬ勇気も出なくて...おまけに、もうすぐ人類が滅びるとかもう、なんか全部どうでもよくなっちゃって...」
「それで、自分を自分で傷つけたり、部屋を片づけられなくなってしまった?」
「ええ、でも役所から、近所の方々からクレームが1分間に100回きてるって言われまして...」
「今に至る?」
「はい、そうですねぇ、でも1分間に100回とか普通に考えて意味わからなくないですか?」
「ですねぇ!」
「私はこのゴミだらけの空間が好きなんです...」
「は?」
「夫がいなくなった後の、この家は、私が住むのにはあまりにも広すぎました、だから、大量のゴミに囲まれていると、私は安心できたんです、私は1人じゃないって...」
「じゃあ、なんで汚部屋清掃を受け入れたんですか?」
「近所の方々に迷惑をかけているのはもちろん、やっぱり、このままでいいのかなって、思ったのかもしれません...」
「それじゃあ、僕たちを一緒に、この部屋を片づけませんか?体を動かすと、気がまぎれるって、よく言うでしょ?」
「そうですね」
こうして、俺はエリカ共に、汚部屋清掃を開始した。
しかし、3人がかりでも、汚部屋を完全に清掃することは出来なかった。
部長が叫ぶ。
「ここでちょっとターイムッ!ちょっと休憩にしましょう」
汚部屋清掃に参加していたエリカが息を荒げながら言う。
「ハァハァ...やっぱり、ひさしぶりに体を動かすと、なんか気分がいいですね...」
「ほらほらほらほら、俺の言った通りでしょ!
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