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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
成り行きであたしは、感動の再会の手伝いをする
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ソロミューは少し考え、真剣な面持ちで言った。
「そのマイという人物は、メカクレなのかい?」
「……?」
ずっこけそうになった。
「めかくれぇ?なんだそりゃ。」
「その…こう…前髪で目が隠れているのかということだ。両目でも、片目でもいい。とにかく目が隠れていることを『メカクレ』と言うんだ。」
「ホー。」
メカクレの意味を知り、頷く北斎。
「なら当てはまるナ。マイはアンタの言う『めかくれ』サ。」
「…そうか。そうか。」
と、確かめるように何度も呟くと、バーソロミューは
「なら!北斎を貴様達に渡す道理はない!!」
駆けた。
「なんだこいつ!?急に速く…」
「交渉決裂だ!葛城財団!!私は北斎側につく!!」
サーヴァントだから強いのは当然だ。
だがしかし、明らかに動きがおかしい。
さっきまで充分強かった。でも今の方がもっと強い。
何が彼をここまで強くさせるのか。
答えは
「撃てー!!撃ちまくれ!!」
「だめだ!!当たんねぇ!!なんだあの動き!!」
「約束して欲しいミス北斎!!出会えた暁には是非ともその『マイさん』に会わせて欲しい!!」
「おう。構わねぇヨ。」
彼女、北斎の探し人がメカクレだったから。
乱れ飛ぶ弾丸。
しかしそれはバーソロミューを掠めることなく向こうへ飛んでいく。
腹部を切り裂かれ、額を撃ち抜かれ、1人、また1人と数を減らしていく実働部隊。
最初は乗客も戦ってはいたものの、バーソロミューの気持ち悪いくらいの活躍ぶりを見て、手を止めた。
言ってしまえば『もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな』状態だ。
そうして数分後。
「折角だから退路も断ってしまおう。」
トドメに周囲に停泊している財団の船を大砲で撃沈させ、逃げ道を無くす。
海へ投げ出された者達はそのままサメのおやつになってもらうとして、バーソロミューは隊長である谷岡を簀巻きにし、床に転がした。
「く、くそ…!何をするつもりだ!!」
「海賊の船に喧嘩を売ったんだ。それなりの覚悟は出来ていただろう?」
「俺を…いたぶって殺すのか…!?」
恐る恐る尋ねる谷岡。
しかしそれに対してバーソロミューは首を横に振り、笑顔で答えた。
「あまり気乗りはしないけどね。今日から君は『商品』になってもらう。身体も丈夫そうだし肉体労働にはもってこいだろう。それに、君のような男が好みだというモノ好きな人もいる。」
「え…え…えっ?」
商品。
そう言われ谷岡の顔は青ざめる。
言ってしまえばそう。奴隷だ。
「君ら葛城財団はサーヴァントを商品として扱っているようなものだろう?なら目には目を、歯には歯をだ。あぁそうだ。身体じゃなく
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