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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
成り行きであたしは、感動の再会の手伝いをする
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んて言った?」
「船長として、ここにいる乗客全員の気持ちを代弁させてもらおう。『断る』。」
乗客も、乗組員も、そしてこの船の船長であるバーソロミューもその条件に首を縦に振らなかった。
「おいおい?命知らずか?俺達は財団の中でも古参の山本部隊、新進気鋭の置鮎部隊に続き捕獲率第三位の実力を誇るあの谷岡部隊だぞ?聞いたことないのか?まさかここにいる全員は頭が悪いのか?」
命知らず?頭が悪い?
違う。
「たとえ自分のじゃなくったって、サーヴァントを葛城財団に差し出すのは後味が悪いよ。」
「そこの北斎はマスターを探してるって聞いたぜ。邪魔させちゃ悪いだろ。」
「単に財団が気に入らない。」
乗客達は皆口々に言い出す。
だって財団に従ったって、なんもいいことないからだ。
「アンタの事も、その山本も置鮎ってやつも聞いたことない。紫式部はなんか知ってる?」
「いえ、存じ上げません。」
そう答えてやると谷岡の?眉がピクリと動き、あたし達に銃を向ける。
「おお、誰かと思えばお前はこの前以蔵を返り討ちにしたとかいう女だな?ということは北斎を捕らえ、貴様と貴様の紫式部も捕らえれば一石三鳥。私は山本や置鮎を超えナンバーワンの部隊にげぼぉ」
何を考えてるのかその気に入らないニヤケ面に、あたしはキックをくらわせた。
「ごほぉ!?」
鼻血をまき散らし、勢いよく回転しながら倒れる谷岡。
その時隊員達が一斉にあたしへ銃口を向ける。
「貴様ァ!よくも谷岡隊長をォ!!」
「やるぞ!!あいつも捕らえれば俺達大出世だ!!」
引き金を引こうとする1人の隊員。
しかし彼の背後には既に
「おれァマイを探すのに忙しいんだ。ドンパチやんなら他所でやっとくれ。」
北斎がいた。
大筆で引っぱたかれ、彼は海へと強制的にダイブさせられる。
そうしてそれを皮切りに、財団への反撃が始まる。
「くそが!!調子に乗りやがって!!」
「洗脳弾は!?」
「船の中だ!!北斎は必ず手に入るからいらないって命令されて置いてきたんだろ!!」
「誰の命令だよ!!」
「谷岡隊長だよ!!」
慌てふためく葛城財団実働部隊ご一行様。
乗組員も乗客も、みな全員が財団を排除しにかかる。
「時としてミセス…あーいや、ミス北斎。」
「なんでい。余計なのはいらねぇヨ。」
船長、バーソロミューがやたらと真面目な顔をして北斎に尋ねる。
おそらく聞かれるのは何故ここまで財団に執拗に狙われているかだろう。
「あの同志の手紙には君は人を探していると書いてあった。」
「ああそうサ。おれは自分のますたあのマイを探してる。」
「なるほど……マイという人物か…。」
襲ってくる敵を剣やピストルで軽く蹴散らしながらバー
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