暁 〜小説投稿サイト〜
『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
成り行きであたしは、感動の再会の手伝いをする
[2/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
上は刑部姫を面倒に思い、嫌そうに感じる。
しかし、泰山解説祭によって明らかにされた彼の心の内は全くの逆だ。
お人好し&自分のサーヴァントをほっとけない滅茶苦茶良い人だった。
本当に元高校生?ってくらい人間が出来上がってる。
で、それから数分後。
「そっちはそっちでなんか収穫あった?」
彼らの目的地である東京が近くなり、別件で別れていた香子が戻ってくる。
彼女は彼女で探偵さんのサーヴァント、刑部姫とあれこれ話をしていた。
「…いえ。ただ…」
「ただ=H」
「ただ、こすぷれして行為に及ぶと彼はすごく喜んでくれるのだと聞かされました…。」
「……。」
「あと、甘やかすのも好きだそうです。彼のつらさを分かってあげられるのは刑部姫様だけなのだそうで、思い切り甘やかしてあげる…とか。それと授乳プレイ願望があったりと……」
「……。」
それは果たしてバラされていいものなのだろうか?
?
それから、個人的に興味が湧いたあたし達は彼ともう少し行動を共にすることにした。
彼らが東京に来た目的はイルカショーだとか。
何でも前の依頼主にチケットを報酬としてもらい、せっかくだから行くことにしたのだとか。
マスター本人はこれは慰安旅行だと道中何度も言ってはいたが、心の内ではデートと言っていた。
まぁでも、ここは彼の意思を汲み取ってあげて慰安旅行ということにしといてあげよう。
さらにそこで運命のいたずらとでも言うのか、いや、あとから考えたらこれはもう偶然ではなく必然だったのかもしれない。
あたし達はそこで、一人のサーヴァントに出会うことになる。
「葛飾北斎…?」
「いかにも。んまぁ今はとと様がいないんで、正確にいうと違うけどナ」
葛飾北斎。
あの極悪組織、葛城財団に追われていた所を目撃し、助けたのだ。
というよりもあいつら…人混みを強引に押しのけてでもサーヴァントを捕まえようとしてた。
なんか慈善事業を謳ってるらしいけど怪我なんかさせたらどうするんだ。
で、その葛飾北斎なのだが、
サーヴァントとしてはひとつ変わっている点があった。
マスターがいない。
立ち話もなんだからと言い、近場の喫茶店に寄って彼女から事の経緯を聞く。
するとどうだろうか。
「人を探してる…?」
「ああ、おれの自慢のますたあでナ。"マイ"っていう大層な美人なんだが、知らないかい?」
なんとマスターとはぐれてしまっているという。
さらにそれは数日前のことでもない。
それに、
「でも、どれだけ離れてても魔力パスでつながってんだし、場所くらいは分かんじゃねーの?」
「いや、繋がってねぇのサ。」
「えっ?」
サーヴァントとマスターは魔力で繋がり、互いの
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ