100 YEARS QUEST編
最初のギルド
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「行くぞ」
一抹の不安と違和感を拭えないけど、ここまで来たら行くしかない。エルザさんを先頭にギルドの中へと入っていく。その中は妖精の尻尾とは真逆の印象を与えるものだった。
「建物の中にまでエーテルナノが・・・」
「つーか、誰もいねぇな」
床は剥がれているところがありかなりボロボロ。外で降っていたエーテルナノが中にまで入り込むほど老朽化しているギルドには人の姿が全然ない。
「いや・・・この感じ・・・」
「います」
「でもどこに・・・」
姿は見えないのに何かがいる気配はする。しかし匂いもするのにどこにいるのかわからずに辺りをキョロキョロしていると、上から視線を感じそちらを見上げる。
「よくぞ来た、99番目の勇者よ」
こちらを見下ろしながらそう言ったのは巨大な身体を持ち、翼を背負った存在・・・そう、ドラゴンだった。
「「「ドラゴン!!」」」
「まだ生き残りがいたのか」
「えーっと・・・」
「どういうこと・・・」
突然のドラゴンの登場に理解が追い付かない俺たちは何も言うことができない。そんな俺たちなど気にした様子もなく、ドラゴンは口を開いた。
「我が名は法竜エレフセリア。我が願いを成就させよ、魔導士よ」
その口ぶりから今回の依頼主が彼であることは明白。しかしドラゴンが叶えたい願いって一体なんなんだ?期待半分不安半分の中、俺たちはとにかく冷静さを取り戻そうとするので精一杯だった。
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