100 YEARS QUEST編
最初のギルド
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入りケンカを仲裁する。俺の行動に違和感を覚えたようなウェンディたちだったけど、特に追求もしないでそのまま先の部屋へと入っていく。
「おぉ、待っておったぞ」
部屋に入って最初に出迎えてくれたのはジュラさん。その後ろから俺たちを呼び出した張本人も現れる。
「どうだった?ドラゴン退治は」
「お前・・・まさか知ってて行かせたな」
アルムス王子の正体がソーニャさんの中にいるドラゴンでそれをナツさんが討伐したんだけど、彼はその事を知っていたらしい。いや、もしかしたら初めから知ってていかせた可能性もあるけど、彼はそれには言及しなかった。
「頑張ってきたオメェらに朗報があんだよ」
「朗報?」
「あの天使を見つけたとかか!?」
ナツさんの問いに首を振るカミューニさん。そんな彼の元にメルディさんが一枚の依頼書を持ってくる。彼はそれを受け取るとエルザさんへとそれを渡した。
「オメェらが前から行きたがってた100年クエスト・・・その申請承認がさっき認められた」
「「「「「!?」」」」」
彼女が受け取った依頼書を覗き込むとそれは確かに100年クエストの文字が書かれている依頼書だ。しかし、これにはそう易々と喜ぶことはできない。
「ちょっと待て」
「ヤダ」
「お前この前と言ってること違うじゃねぇか!!」
「うっせぇとっとと帰れ」
「ちょっとお兄ちゃん」
詰め寄るグレイさんとナツさんを軽くあしらおうとしているけど二人は怯むことなく彼へと迫る。
「どういうことなの、カミューニ」
「確か他国からの依頼が多くてこれには行かせている余裕がないと言ってなかったか?」
掴み合いにまで発展しそうになっている三人だったけど冷静に問いかけるルーシィさんとエルザさんのおかげで冷静さを取り戻したらしく互いに手を離す。彼は乱れた服を直しながらこちらへと身体を向けた。
「実はこの間シリルたちが天使を倒してから、そいつらの目撃情報が減ったんだ。そしたらあの依頼の大半が天使絡みだったのか解決したって連絡が多くて一気に依頼が減ってよぉ」
彼の言う通り後ろにある依頼書の山は以前来た時よりも明らかに減っている。もちろんまだまだあることにはあるが、前を知っているからか幾分かマシに見える。
「理由はわかった。だが・・・」
「俺たちはあいつらぶっ飛ばさねぇと先になんか行けねぇよ!!」
一度敗北を知ったからにはリベンジしないわけには行かない。もしこのまま100年クエストに向かってしまえば俺たちが最初に対峙した天使が現れた時に真っ先に戦えなくなると考えたナツさんはそう声を荒げる。それに対し、カミューニさんは冷静に答えた。
「今俺たちも色々調査してるが、あいにく今のお前らじゃ相手にならないと思ってな」
「そんなのや
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