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八条学園騒動記
第六百九十三話 オーストラリア人の夢その九

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「続いていたんだ」
「ある意味凄いね」
「サハラでもね」
 そうした独裁者が多く出たこの地域もというのだ。
「数年でだよ」
「そんな政権倒れてるよね」
「無茶苦茶し過ぎたら」
 その様な政治を行えばというのだ。
「国民は支持しないし国もね」
「衰えるよね」
「実際北朝鮮そうだったしね」
「衰えていたね」
「国民の半分が餓えるなんて」
 そうした状況に陥ればというのだ。
「もうね」
「そう言うしかないよね」
「皆お腹一杯でないと」
 さもないと、というのだ。
「満足に働けないしね」
「そうだよね」
「だからだよ」
 そうした考えに基づけばというのだ。
「あの国は駄目でね」
「サハラの独裁者も」
「戦争をして」
 そうしてというのだ。
「国民の人達が大変で」
「余裕も何もなくて」
「実際は流石に餓えるまではいかなくても」
 これは文明の発達による、食料の生産に流通が進歩しそれで人類は餓えから解放されていてサハラでもそれは同じなのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「そう、自分だけがだよ」
「丸々と太っていたら」
「もうね」
 それはというのだ。
「それだけでアウトだよ」
「太るのなら」
 トブは言った。
「もう市民全体がね」
「太らないとね」
「駄目だよね」
「僕もそう思うよ」
 ベンは弟に答えた。
「太るならだよ」
「市民全員がだよね」
「そうだよ、そして独裁者はね」
「シャイターン主席は太ってなくても」
「よくないね」
 その存在自体がというのだ。
「ヒトラーだよ」
「ああ、ヒトラーね」
 クララはその名前を聞いただけで嫌そうに述べた。
「そう言われるとね」
「独裁者がどうして駄目かわかるよね」
「あれだけのことしたらね」
 連合ではヒトラーは人類史上最悪の悪人の一人とされている、他にはムッソリーニやチャーチル、ナポレオン、ディズレーリ等が挙げられる。
「独裁者が何故駄目か」
「わかるね」
「ああした風になるからなのね」
「そうだよ、だから連合ではね」
「独裁者が否定されるのね」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「三権の分立もね」
「絶対のことなのね」
「それで独裁者と言われたら」
 その時はというと。
「かなりの罵倒だよ」
「最悪クラスよね」
「そう言っていいまでのね」
「悪口よね、そういえば」 
 ここでクララはこう言った。
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