第十七話〜これから〜
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化していたがそろそろそれも限界であるとはやては思っている。初めこそ報告書で上申する程度であったのだが、最近では顔を合わせるたびにきかれるのである。
ちなみにはやては知らないが、シャリオがここまで必死になる理由はライの作業方法にあった。ライがナイトメアに使われている技術は全てのデータが残っていない。これはライが毎回消去しているのではなく、デバイスに直接データを入力しているのである。これはライがこれ以上ナイトメアに関するデータをこの世界に残さないようにするための配慮であった。彼にしてみればバトレーに施された知識を思い出すだけなのでそれは簡単なのである。
その作業を見ていたシャリオはライの知識に驚いてはいたがそれより気になることがあった。それはライが知っている技術である。彼女も一人の技術者であるため自分の知らないものは知りたくなるのだ。一度ライに教えて欲しいと頼んだところライはそれを拒否し、はやてに彼の経歴を聞いて技術の出処を知ろうとしてもそれもできず、最終的に蒼月のデータを覗こうともしたがライの作った強固すぎるセキュリティで断念した。余談だがそのセキュリティは元の世界でライとルルーシュの二人で作ったものでロイドとセシルがそれを解くのに一ヶ月かかるほどのものである。
はやてがライの事についてどうするかを考えていると後ろから足音が聞こえたので振り返る。そこにいた人物を見ると驚くと同時に少し笑いがこぼれた。
ロッサ「オークションはもう始まっていますよ?お嬢さん。」
はやて「お気遣い無く。どこかの査察官と違って忙しい身なものでして。」
ロッサ「そうですか……」
はやて「ふふふ。」
二人は自分たちの芝居じみたやり取りに笑い合う。
ロッサ「久しぶりだね、はやて。」
はやて「ロッサこそ。」
そのどこかの査察官であるロッサははやてと笑い合いながら挨拶を交わす。それから二人がお互いの近況を話しているとはやてのデバイスから緊急通信が入る。それは敵の増援の知らせであった。
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