第十七話〜これから〜
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システムは装備されていません。その分、他のシステムの強化と彼からオーダーのあった新機能が装備されています。」
シグナム「新機能?」
リインフォース「はいです。」
ヴィータ「シグナムと模擬戦したときの装備じゃねーのか?」
リインフォース「基本となるデバイスの形状はあのままですよ。でも中身のセンサー類の強化や、身体強化の細かい調整、それに剣の刀身にMVSという機能を搭載しました。」
シグナム「エムブイエス?」
聞きなれない単語にシグナムは思わずオウム返しに聞き返す。他のメンバーも同様に首を傾げている。そのことを少し可笑しく感じながらリインフォースは説明を始める。
リインフォース「正式名称『メーザー・バイブレ―ション・ソード』。刀身を高周波振動させて攻撃力を上げるそうです。これがあれば鉄でも簡単に切れるそうです。」
シグナム「なるほど。先ほどKMFを破壊までできたのは、それのおかげか。」
リインフォースの説明に納得したシグナムが頷く。しかしリインフォースを含め機動六課のメンバーはそのMVSが本来の半分の出力ほどしか満たしていないことを知らなかった。この時点でライはナイトメアフレームの武装に関してはあまり情報を提供していなかった。
リインフォース「それと刀身を2つに増やすセカンドフォルム。あともう一つ、今は調整中ですが新機能もあります。」
シグナム「もう一つ?」
リインフォース「はいです。でもそれはまだ完成していないので完成するまでは言わないようにライさんにお願いされているので今は言えませんです。」
ホテル・アグスタ内・廊下
戦闘が一段落しここまでの情報を統括したものをはやては人気のない廊下で見ていた。彼女にとって気になったのは二点。ティアナの誤射とライの新デバイスの機能である。
しかしティアナの方は結果的に怪我人が出なかったため良くはないが最悪の結果だけは避けることができた。今回の結果でティアナが学ぶことができれば次に活かせることができる。
だがライの方はそうも言っていられなかった。今回のことでライの持つ技術の特異性と彼の戦闘能力の高さを証明した。聡明な人間であればこれでライの表向きの経歴がおかしいことに気付く。それでも機動六課の外に対してはまだ言い訳がつく。問題は六課の内部の人間が持つ彼に対する不信感である。今現在彼に対して最も不信を抱いているのはシャリオである。なにせ―
はやて「毎日のようにきかれたからな〜〜」
少し遠くを見るような顔をしながらそう呟く。
デバイスの開発が始まった当初は特に問題はなかった。しかし開発が進むにつれライが持つ技術の高さに疑問を持ったシャリオははやてにきいたのだ。「彼は何者なのか?」と。始めはのらりくらりと誤魔
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