第十七話〜これから〜
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ホテル・アグスタ正面
ヴィータ「これで全部か。」
散乱するガジェットの残骸の中心にいるのは愛機、グラーフアイゼンを持つヴィータであった。その近くにはエリオとキャロの姿もある。
スバルとティアナの二人が戦線からさげられた後、この三人がホテルに残存する全てのガジェットを破壊していた。二人がさがり、人数的には少なくなってしまったが副隊長であるヴィータの力は大きく、さほど手間をかけずに対処ができた。
その三人に前線に出ていたシグナムとザフィーラが合流してきた。
シグナム「ヴィータ、こちらも敵の掃討は終わった。」
ザフィーラ「敵の召喚士がまだいる。それにゲスト1の戦闘も気になる。これからそちらの増援に……」
これからの対応について、召喚士がいると思われる座標に向かうのとライの救援について話し合う。そして二手に別れそれぞれの座標に向かおうとすると、ライが森から駆け出してきた。
いきなり姿を見せたライに驚く一同をライが確認すると全員に声をかける。
ライ「召喚士の方に行くのなら待ってください。」
ヴィータ「ライ!お前、KMFの相手してたんじゃ…」
ここにいるライ以外の全員が感じていた疑問をヴィータが口にした。
ライ「蒼月のおかげです。無頼タイプしかいなかったから全て破壊できました。」
特に難しいことをしたわけではないというようなライの態度にエリオとキャロは驚く。しかしヴォルケンリッターの三人は今は驚くよりも先にすることがあると思い疑問を口にする。
ザフィーラ「それよりも、召喚士の方に行くなとは?」
いきなり犬であるザフィーラが喋ったことに内心驚きつつもライは自分の意見を述べていく。
ライ「先ほど偵察に出てもらったリイン曹長からの連絡で、敵の小型の使い魔が周辺の偵察をしていると。部隊の中核の副隊長達がここを離れたのが判った瞬間、ここにKMFを送り込んでくる危険がある。逆に守りを固めればあちらも手出しできなくなる。」
ヴィータ「ここにも何人か残していく。それで守りはできんじゃねーか?」
ライ「さっきの戦闘には無頼タイプの機体しかなかった。次に送り込まれてくるとしたら、それは月下タイプかそれ以上の機体の可能性が高い。単機ではなく、複数でこられたら副隊長達抜きでは対処がしきれない。」
ヴィータ「……」
シグナム「分かった。指示に従おう。」
ライの意見を吟味していたヴィータとシグナムは素直にそれを受け入れた。
ライ「助かります。リイン曹長は今、合流するためにここに向かって……そういえばスターズの二人は?」
エリオ「えーと…その……今はホテルの裏手の警備をしています。」
ライ「?」
ライの質問にしどろもどろに答えるエリオ。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ