第七十二話 海軍の記憶その一
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第七十二話 海軍の記憶
八条学園高等部で江田島に合宿に来ている部の面々は海上自衛隊幹部候補生学校の中にバスで入った、そのうえで。
そこにある資料館に入った、ここでだった。
かな恵は富美子に会ってだ、こう言った。
「じゃあ今年もね」
「ええ、ここでね」
「海軍のこと勉強するのね」
「そうしましょう」
富美子も笑顔で応えた。
「ここは」
「そうよね、前に来たことあっても」
それでもとだ、かな恵は応えて話した。
「やっぱりね」
「勉強になる場所よね」
「ここはね」
「二人でいるのね」
一華は二人に気付いて声をかけた。
「部活の娘達と一緒じゃないの」
「いや、富美子ちゃん見掛けたから」
かな恵はその一華に笑って応えた。
「今はね」
「富美子となの」
「一緒にいるってね」
「料理部の娘達に言ったの」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「二人でいるわ」
「私は今から言うわね」
富美子は笑って述べた。
「自分の部活の娘達に」
「じゃあ私もね」
一華もそれならと応えた。
「バレー部の娘達にお話して」
「それでなのね」
「そのうえでね」
さらに言うのだった。
「二人と一緒にいるわ」
「そうするのね」
「いや、何かね」
一華は笑って話した。
「暫くあんた達と会ってないと」
「それならなの」
「それはそれで寂しいのよね」
「それね、あるわよね」
かな恵は一華のその言葉に頷いた。
「親しいお友達と一緒にいても」
「別のお友達が気になるって」
「あるわよね」
「浮気は駄目だけれど」
一華はそれでもと話した。
「けれどね」
「友達はね」
「贔屓とかね」
「他のお友達ほったらかしとかね」
「そういうのはよくないから」
だからだというのだ。
「お友達は幅広くで」
「あるお友達と一緒にいても」
「別のお友達が気になるわよね」
「そうなのよね」
「何三人で話してるのよ」
今度は理虹が来て言ってきた。
「今日は三人で過ごすの?」
「まあね」
かな恵は微笑んで応えた。
「成り行きでね」
「そうなったの」
「うん、理虹ちゃんもどう?」
かな恵は理虹に微笑んで誘いをかけた。
「私達と一緒にね」
「実は部の娘達とはぐれたのよね」
理虹は苦笑いで述べた。
「中に入って早々ね」
「そうなの」
「一人でいるのも何だし」
「それじゃあ」
「武の娘達には連絡入れるわね」
自分の携帯を出して話した。
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