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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第25話 閑話C 〜彼ら彼女らの休日は由々しさと愉悦に満ちている〜
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とする自分が。
 この上なく気持ち悪く感じる。
 だが…今は目の前の少女に集中するべきだろう。
 そう思い、今度は俺がアニを抱き寄せ口を開く。

「…なあ、アニ」

「…」

「…たぶん、いやそれよりももっと高い確率で、俺はまた同じ事になると思う」

「!…」

「今回は疲労が原因だったが、次は怪我が原因で昏睡状態に到るかもしれないし、下手すれば体が欠損してそこから感染症にかかるかもしれない。
 だが…俺は必ず、それを克してお前たちの前に立つ。
 どんなひどい怪我だろうと、決して死なないと誓おう。
 だから…その時は、笑っててくれ。
 泣いてる顔を…俺は見たくない」

 …嗚呼、なんて自分勝手な言葉だろうか。
 自分が見たくないが故に、笑っててくれと俺は願うのか…。
 本当に…気持ち悪い。

「…分かったよ。
 あんたが…目を覚ました時、笑顔で出迎えてあげる。
 それを…あんたが望むなら」

 胸元から離れて俺と向き合ったアニが微笑みながら俺に言う。
 …その表情に、俺は見惚れてしまった。

「ハチマーン、アニー!ご飯もって来たよー!
 …あれ?」

 俺の意識を戻したのは、アニに言われて俺の分の朝食を取りに行ってくれていたヒストリアの声だった。
 扉の方を見ると、パンとスープが盛られた木の皿を載せたお盆と水が入っているであろう革の袋を両手に持ったヒストリアがこちらを呆然と見つめている。

「あ、す、すまん!あ、ありがとう!」

 俺がそう咄嗟に言うと同時にアニがヒストリアの持っている水を受け取り、こちらに差し出してくる。
 俺はそれを受け取り、2・日間寝ていた割にはそこまで乾いていない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・喉を潤す。
 その間にヒストリアは持ってきた食事を俺の膝の上に置き、スプーンでスープをすくい、こちらに差し出してくる。

「はい、あーん」

 …マジで?

「ほら、口あけてー?」

 ヒストリアの突然の行動に驚愕し固まっているとそれを見かねたのかヒストリアがどうするのかを示すかのように口を開け、こちらに向かってスプーンを差し出してくる。
 …いや、そうじゃなくて…。

「…いや、自分で食えるんだが…」

「いやいや、2日も寝てたんだから手に力が入らないかもしれないでしょ?その状態でご飯を食べようとして溢しちゃったらもったいないよ。ほら、私とアニで食べさせてあげるから、ね?」

「いやいやいや、ね?じゃなくて「ね?食べて?」いや、だから「食べさせてあげるから。ね?」ちょっと、ヒストリアさん?話聞いて「食べて。ね?」…だが、断わ「ね?」…ハイ」

「じゃあ、あーん」

 ヒストリアの満面の笑み(目は少々仄暗くなってる)とアニ
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