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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第25話 閑話C 〜彼ら彼女らの休日は由々しさと愉悦に満ちている〜
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とにした。
いまだ俺の頭に頬をこすり付けてくるヒストリアの頭を撫でながら。
理性がゴリゴリ削られていくが…不屈の精神で耐え抜こう。
丁度その名を冠するソウルもあるしな。
そんな風に多少楽観的に考える事で意識を逸らしながら本能と戦うこと数十分。
「うぅ〜」
「はぁ…心配で見舞いに来たら、ヒストリアが目を覚ましたばかりのハチマンにいきなり抱きついてたなんてね…。
まったく…馬鹿な事をするんじゃあないよ…。
…我慢する予定だったのに…」
「…なんで俺も拳骨を…」
この病室にやって来たアニにヒストリアに抱きつかれている所を見られ、俺とヒストリアは仲良く拳骨を喰らった。
…うん、何で?
「あんたは一切の抵抗をしなかったからだよ、ハチマン」
「心を読むな…」
「いや…あんたついさっき自分でいってたでしょ…」
ゴミを見るような呆れた目で俺を見るアニ。
…そんな目で見られるのは久しぶりです、ハイ。
けど…存外アニからそう言う視線を受けても嫌な気分にはならないんだよなぁ…。
まさか…開けてはならない扉を開け始めて…?
「いてっ」
「はぁ…頭おかしいこと考えてるんじゃないよ。
ヒストリア、水と簡単な食事を持ってきな。
2日間も眠ってたんだ、水分は…兎も角空腹だろうから」
「うぅ…わ、分かったけど…頭いたいよぉ…」
頭を抑えながら小言を唱えつつ部屋を出て行くヒストリア。
そんな彼女がこの部屋を離れていった事を察した途端、アニはベットの上で上半身だけを起こしている俺に近寄り頭を胸に抱き寄せる。
「ア、アニさん?」
「…あんたが作戦中に倒れたって聞いて、ものすごい心配だった」
「!」
「そして…2日立っても目が覚めなくて…ものすごく不安だった…。
もう、目を覚まさないかもしれない、って嫌でも考えてたんだよ…」
「…」
「けど…ハチマン、あんたが…今こうして目を覚ましてくれて…また話すことができて…本当によかった…」
そう言うアニの瞳からは涙が零れていた。
それだけ不安だったという事であり、そして俺が目覚め話すことができて安心している、ということか。
…ああっ、クソ。
なんで…なんで俺は…それに対して『嬉しい・・・』なんて思ってるんだ。
ヒストリアやアニに対して心配をかけてしまったという後悔は俺自身が一番理解して感じているものだ。だが、俺は彼女たちの優しさを利用してそれと同時に自分のことを心配してくれて嬉しいと思ってしまっている。
…本当に、気持ち悪い。
後悔と心地よさという相反する思いを同時に浮かべていることが、そして彼女たちの善意に…優しさに漬け込んで、勝手に飽くなき己の欲を満たそう
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