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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第25話 閑話C 〜彼ら彼女らの休日は由々しさと愉悦に満ちている〜
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ろ、マジかよ!」

「バリエーションが増えたわね」

 ”かければ死体でも蘇る”とも”魔材”とも表される『モンスターエナジー』を突然見せられ困惑した彼に女性は更なる追い討ちを掛ける。
 どうやら女性は彼と同じ趣味の持ち主らしい。

「…『ファミパン』」

「『お前も家族だ』」

「…『吐き気を催す邪悪とは』」

「『なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ。自分の利益だけのために利用する事だ』」

「まさかの趣味が同じ」

 彼は白目を剥いて驚く。
 女性はそんな彼に話を戻すかのように手に持つ『モンスターエナジー』を3本渡す。

「そのことについては置いておきましょう。
 とりあえず…コレを受け取りなさいな」

「…モンエナだなぁ…別名"魔材"」

 受け取った緑色の缶を見て遠い目をする彼。
 その目は呆れにも似たものが大部分を占めていたが、その中には懐かしさも含められていた。
 女性は言う。

「『モンスターエナジー』、死人をも蘇らせる究極の飲料水。
 本当に危険な時に飲むかかけると良いわ。
 効果は抜群だから」

 見た目はあくまで見た目、と付けたし、女性は最奥の椅子に座る。
 それをみて、彼女の用は終わった、と理解した彼はつい先ほど入ってきた扉へと近づき、そのドアノブを捻る。
 丁度その時、最奥にいる女性の声が耳に入った。

「汝の魂の先に幸が在らん事を。そして運命を辿り、希う楽園テュライムを掴まん事を」

 その言葉を聞いて何を思ったのだろうか。
 彼は笑みを浮かべ、その先へと歩いていった。



 外に出て、路地裏を抜ける。
 『学習者マナブモノ』と『傍観者ミマモルモノ』を発動させ、3人の居所を探ると、3人は今丁度オルブド区を出る所であった。
 どうやらそれまで襲撃には合わなかったらしい。

(…本当に不安は杞憂だったらしいな…)

 そう思いつつ、彼もオルブド区を出て自身の愛馬”エポナ”に跨り、先ほどまでとは逆に今度は3人よりも早く調査兵団本部へと帰るべく、エポナを走らせた。








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