暁 〜小説投稿サイト〜
やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第24話 ウォール・ローゼ攻防戦B 〜思いと裏切り〜
[24/26]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
める?
 …そんなの…

(お断りだ)

 己の『渇望』を。

「…ミカサ、もう、泣くんじゃねぇ」

「ぇ…?」

「家族を…もう悲しみで泣かせたくはねぇ。
 俺たちは家族だ…これまでも…これからも…ずっと」

 そういってエレンは立ち上がり、己に向かって手を伸ばしてくる巨人と相対する。

(そうだ…思い出せ…)

 思い出されるは己の幼少期。
 己の兄とも、姉とも、師匠とも、友人とも言える存在たちに刻まれた言葉。

『One day you’ll leave this world behindいつかおまえもこの世を去る時がくる.So live a life you will rememberだから記憶に残る人生を歩め.
 私が好きな曲の歌詞だ。
 エレン、お前もいつかは死ぬだろう。だから、その”死”の瞬間まで己にとって良かったと思えることがあった人生にしなさい。
 やりたいと、やらねばならないと思ったとき、それを成し遂げられるように前を向いて歩みなさい。
 誰かを、何かを守りたいと思ったとき、それを守れるように諦めず抗い立ち向かいなさい。
 それが自分1人では無理な事だったり、倫理観や道徳心に反する事だったとしても…そのときは、私とハチマンがどうにかしてやるからね』

『いや、ちょっとまて。何で俺もやる前提?
 というかそのセリフ…というか歌詞『The Nights』のじゃねぇか。
 相変わらず曲に関してはいい趣味してやがるな、おい』

『いやぁ…それほどでも…』

『皮肉に決まってんだろ、この百合厨が』

『百合が好きで何が悪い!
 互いに愛し合うカップルを応援する事の何がいけないと言うのかね!』

『テメェの場合は度が過ぎてんだよッ!
 どこに近所の子供たちに百合カップルを成立させようとする馬鹿がいる!』

『ここにいる』

『自分を指差すんじゃねぇッ!』

(…うん、言葉自体は良いがその後の謎の抗争は思い出さなくて良かったな…)

 ハチマンの返答はついぞ聞く事は出来なかったが、それでも己のケツイは漲った。

(…そうだ、俺は…ミカサを、家族・・を守りたいと思った。
だったら…ッ!)

「こんな所で…諦めてたまるか…ッ!」

 その言葉を胸に、エレンは拳を振りかぶる。

「アアアアアッ!」

 その非力で小さな拳は己へ伸びてくる掌の中央に当たった。
 巨人にとっては一切の痛痒も感じない、児戯のようなもの。
 だが…ここで重要なのは、エレンが巨人の身体に触れたという事だった。
 その拳は巨人の前では無力のはずである。
 それなのに…その拳は巨人の掌を弾き飛ばしていた。

「アアアアアアアアアアッ!」

 エレンが再び拳
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ