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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第24話 ウォール・ローゼ攻防戦B 〜思いと裏切り〜
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人がハンネスさんを掴もうとしているのが見えた。
「マズいッ!」
食われる前に救出する為に慌てて『規則性付与』を発動し、巨人…正確にはハンネスさんとの距離を一気に詰める。
そして、
「なっ…!」
ハンネスさんを掴もうとする指を切り落とし、ハンネスさんに向かって思いっきりタックルしながらその腕を避ける。
結果…
「グッ…」
「ガッ!」
助ける事はできたもののハンネスさんは地面へと叩きつけられ、俺は慌ててスキルを発動させた為か異常な反動で動けず体勢を崩して回転してしまい背中から木へ激突してしまう。
「痛てて…てっ、おい!ハチマン、大丈夫か!?」
ハンネスさんの心配する声を聞きながら、俺は木へ激突した衝撃で意識を失った。
―――
――
―
ハチマンが意識を失った丁度その時、ミカサは涙していた。
愛する人が、大切な家族が、親にも近しい人が、己が動けないままに傷ついていくのを見ていることが悲しかった。
そして何より…
(…嗚呼、私は…思いを伝えられず逝くのか…)
後ろからこちらを狙う巨人の姿を捉えて、自らの秘めた心を愛しの人に伝えられない事が何よりも悲しかった。
でも…少しでもその悲しみを、悔いを減らすために、
「…結局、俺はなにも出来ないままだった…。
母さんの仇もとれなくて、夢を追いかけることもできなくて…。
ああ…俺は…何にも…何にも出来ないままだったよ…」
彼女は嘆く目の前の家族に言葉を紡ぐ。
「…そんなことないよ、エレン」
彼女の言葉にエレンは顔を見る。
「エレン、聞いて。
ヒョウにも…ハチマンにも…もう言えなそうにないけれど…せめて、エレンにだけは伝えたい事がある」
この場には不釣合いな笑み。
それを浮かべながらミカサは言う。
「私と…一緒にいてくれてありがとう」
そう言葉を述べるミカサに近づく巨人。
「私に…マフラーを巻いてくれて、ありがとう」
それを聞くエレンに向かってゆっくりと手を伸ばすエレンにとって仇の巨人。
「私と…家族でいてくれて…ありがとう」
その言葉と共にミカサは涙を流す。
エレンはその涙を見て、感じた。
(…俺は、コイツに泣いて欲しいと思ったか?)
いや、こいつにはハチマンと共に幸せになってほしいと思い、そして願った。
(俺は、コイツを死なせていいと思ったか?)
いいや、俺はコイツだけじゃない。ハチマンやヒョウやアルミンや…調査兵団の、同じ同期の皆を死なせたくは無いと思い、鍛え戦った。
(ならなんで俺は諦めていた?俺は諦めるのか?)
諦める?自らの望んだ事を全て放棄して、抗うことなく諦
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