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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第23話 ウォール・ローゼ攻防戦A 〜ウトガルド城と彼女の諱〜
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死んでいたところを、彼の助力で生き残る事ができたのだ。
 彼女は、そんな強く、賢く、そしてかわいい彼のことが、何時の間にか大好きになっていた。
 彼を狙う恋敵は強敵だ。
 彼の幼馴染であるという黒髪の美少女、異形の女型戦で彼と共闘していた憲兵の金髪美少女、先ほどまで彼と行動していた女の彼女ですら可愛いと感じる天使のような美少女。
 全員が彼の同期であり、自分よりも彼のことを知っている。
 既に遅れを取っているというわけだ。
 だが、彼女はせっかくの初恋を諦めようとはしなかった。
 今の膝枕こそ、その証だろう。

(ふふふ、かわいいなぁ、ハチマンの寝顔)

 …単純に寝顔を見たかっただけなのかもしれないが。
 まぁ、閑話休題それはともかく…彼女の初恋相手は難しい。
 あれだけの美少女に囲まれながら、一切の関係がないのだから。
 普通の男ならば、襲っている事間違いなしである。
 …無理やりの場合返り討ちにされそうというのは言わなくても分かるが。
 それほどまでに、彼は理性が強い。
 だからこそ、彼女は『妥協』というものをすることも視野に入れていた。
 自分以外の誰かが愛される。
 けど、一番じゃなくてもいいから、彼女自身もその愛する対象としてみてもらう。
 これが、彼女が他の3人と違う所であり、彼女の強みでもある。
 故に、彼女は幸せをつかみ取ることができるのだろう。

 彼女がハチマンの寝顔に魅入っていたその頃、彼女の居る位置と正反対の位置で、何かが起ころうとしていた。

「もう俺には…何が正しい事なのか分からん…。
 ただ…俺がすべき事は、自分のした行いや選択した結果に対し…!

 戦士として、最後まで責任を果たす事だ」

「ライナー…やるんだな!?
 今…!ここで!」

「あぁ!!勝負は今!!ここで決める!!」

「ッ!」

 そう言うライナーとベルトルトの元に、ミカサの刃が振るわれる。
 結果、ライナーの右手は切断され、左腕には刃が刺さり、ベルトルトの右腕と首筋には切れ目が入った。

「うッ…あ!!」

「あぁ?あああ。
 うあああああああ!!」

 痛みに耐えるライナーと痛みで泣き叫ぶベルトルト。
 そんな2人に、ミカサは止めを刺そうとする。

「エレン!!逃げて!」

 そう言いながらベルトルトに刃を突き立てようとするミカサを、ライナーは壁の外に突き飛ばす。
 そして、

「ベルトルト!!」

「エレン!逃げろ!!」

 ライナーのベルトルトの呼ぶ声と同時に、アルミンのエレンに避難を促す声が聞こえる。
 だが、エレンは目の前の光景を信じられないように見つめていた。

ゴゴゴゴ

 辺りに雷が落ちたかのような雷光と轟音が満
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