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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第23話 ウォール・ローゼ攻防戦A 〜ウトガルド城と彼女の諱〜
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人を倒せば、私たちの勝利だ!》

 !了解!
 ガスターの言葉を聞いて、俺は気合を入れる。
 さぁて、残りも片すか。



 巨人を全て掃討し終え、無事だったルドウイークに跨り、立体機動で壁の上に登る。
 後ろを振り向けば、疲労困憊の様子ではあるものの、生き残った喜びを今だ噛み締めている様子のミケ分隊が居た。
 それをみて、全身の力が抜け始める。
 殆ど休みなしで女型の異形や数え切れない量の巨人を相手にしていたが、安全と思われる壁の上に来てどっとその疲れが来たようだ。
 それプラス徹夜して戦ったため、物凄い睡魔に襲われる。
 やべぇ…立ってられねぇ…。

「!大丈夫?ハチマン」

 ふらふらとしていた所を援軍として駆けつけてくれた同じリヴァイ班であるペトラさんの肩を借り、どうにか事なきを得る。

「あ、はい…大丈夫です…。
 ただ…、ファー…滅茶苦茶眠いってだけで…」

「!あ、そっか…あの女型の異形戦のあと…」

「はい…連戦続きで、まともに休めてなかったので…」

「…そっか、なら、また敬語に戻ってることについては許してあげる。
 それ所じゃないと思うしね。
 それと…」

 そこで言葉を切った彼女は少し離れた位置に座ると、俺を寝転ばせ、頭を自分の膝に持ってきた。
 俗に言う、『膝枕』というやつである。
 …え、なんで?
 けど、やわらかくて気持ちいいから良いか。

《…駄目だ、思考がままならない状態までなっている…。
 私も徹夜で研究していた時、『全自動ケチャップ製造機』や『クローゼット仕分け機』など自分でもまったく訳の分からないものを開発してしまう事が多々あったが…あの捻くれたハチマンがここまで素直になってしまうあたり、やはり、寝不足の力は恐ろしいな…》

 そんなガスターの声が聞こえてきたが、疲れきった脳には届かない。

「頑張ったご褒美だよ。
 私の膝を枕にして、ゆっくり休んでね」ナデナデ

 膝枕をされながら頭を撫でられる。
 普段なら羞恥心を感じるのだろうが、疲れきっているが故か、まったく感じない。
 心地良いものに包まれながら、俺は目を閉じた。

―――
――


「ふふ、寝ちゃった。
 やっぱりすごく疲れてたんだね」ナデナデ

 そう言うペトラの表情は優しげだった。
 調査兵団の特別作戦班に所属する彼女は、この目の前のアホ毛の少年にぞっこんだったからである。
 初めて会ったときは、訓練兵だというのにたった1人で複数の巨人を倒すすごい新兵、なぜか急に倒れた新兵程度にしか思っていなかったが、同じ班の仲間として過ごしていくうち、とても好意的に見るようになった。
 極めつけは、第57回壁外調査での1戦だろう。
 下手すれば
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