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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第23話 ウォール・ローゼ攻防戦A 〜ウトガルド城と彼女の諱〜
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ぜなら、滋養薬を飲み体力と気力を回復させた先輩方が決死の覚悟といっても過言では無い鬼気迫る表情で巨人達と相対しているからだ。
 お陰で痛みによる怯みの隙すら少しの回復の余裕すら与えてくれる。
 ここから援護できればよかったのだが、生憎スパイ…いや、敵・の前で手の内を明かしたくないし、なにより疲労により様々な事が制限されている。
 さっさとケリをつけたいところだ。
 そう思っていたとき、塔の方から轟音が聞こえた。
 チラリとそちらの方を見ると、やはりというべきか、塔が巨人目掛けて倒れていっていた。
 塔の屋上部分には、巨人化したユミルの髪の毛に捕まった屋上に居た全員が確認できる。
 ひとまず、ヒストリアたちの状態を確認できた為、巨人の掃討に戻る。
 そうしようとした時、ユミルの破壊した塔の瓦礫から巨人が次々と飛び出してきた。
 …なんか、土竜みたいだな。

《…確かに、言われてみればそんな気もしなくもない…。
 あんなのが土竜など、さすがに嫌だが》

 それには激しく同意。
 土竜ってもう少し可愛いもんだろ。
 さすがに人間を見つけたら食う土竜なんかは普通に嫌だ…。

《だろうね…。
 それよりも、あの巨人達はさすがに討伐した方がいいんじゃないか?》

 ああ、その通りだな。
 そう思い、ユミルの援護として地面から次々出てくる巨人の項を削いでいく。
 だが、ユミルが巨人に止めを刺したとき、丁度巨人が出てきてユミルの髪を掴み、岩に頭を激突させ、行動を制限し、その隙の巨人達が一斉にユミルに群がってしまった。

「ッ!?チィッ!」

 俺は『規則性付与』を使用しつつ、ユミルに群がる巨人共の項を6連撃で切り裂く。
 それにより、多少ユミルの捕食される速度は弱まるが、巨人共はここぞとばかりに群がる。
 そんな中、俺の視界がこちらに走ってくるヒストリアとそれを狙おうとする巨人の姿を捉えた。

「ッ!ヒストリアーッ!」

 急いでヒストリアを狙おうとする巨人に向かってアンカーを飛ばす。
 だが、『規則性付与』の負荷がここで掛かり、痛みでアンカーを若干外す。
 それでも一応は移動できるようなので、急いでそこに向かおうとする。



ザクッ!



 だが、それは無意味に終わった。

「ミカサッ!?」

 ヒストリアを狙おうとする巨人を、間一髪というところで突如現れたミカサが殺したからである。

「クリスタ…皆も下がって。
 後は私たちに任せて」

 その言葉を皮切りに大勢の調査兵がその場に現れ、巨人達を倒していく。
 俺もそれに続き、アンカーを外し、巨人達の項を削いでいく。

《!ハチマン!付近に干渉対象となる巨人の接近は無い!
 もう巨人は来ない!今ここに居る巨
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